2024年 4月 25日 (木)

英国の小さな町がギネス認定 「最大勾配37.45%の坂道」に歓喜するワケは?(井津川倫子)

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「この借りはラグビーで返す!」舌戦がヒートアップ

   一方、記録を破られた側のニュージーランドでは、「世界的に注目されていたのに」「憤慨だ」といった声が上がっています。「World's Steepest Street」(世界で最も急な道)をウリにして「インスタ映えスポット」をアピールしていただけに、ショックも大きいようです。

   個人的には、くねくねと曲がりくねったウエールズの道よりも、スキーのジャンプ台のような坂道がまっすぐにのびて、その両脇に住宅が並んでいる「ボールドウィン・ストリート」のほうが「インスタ映え」という点では上回っていると思います。

   報道によると、両国の間で、「ニュージーランドには気の毒だが、急なものは急なんだ!(ウエールズ)」、「9月のラグビーワールドカップでこの借りを返してやる!(ニュージーランド)」といった「the war of words has begun」(舌戦が繰り広げられている)そうです。

   それでは、「今週のニュースな英語」はこの「the war of words」(舌戦)を取り上げます。口頭で議論が巻き起こっている場面で使います。

   The war of words between them escalated.

   (彼らの舌戦はどんどんエスカレートした)

   We battled a war of words.

   (私たちは舌戦を繰り広げた)

   This movie has sparked a war of words.

   (この映画は議論を巻き起こしている)

   This movie has sparked a war of words between young and old.

   (この映画は、老若男女すべての人の間で議論を呼んだ)

   「世界で一番急な坂」をめぐる戦いがラグビーにまで発展するとは、思わず笑ってしまいますが、「インスタ映え」を狙う観光客はどちらの坂を選ぶでしょうか。南半球と北半球の小さな二つの町が繰り広げるアツイ戦いはまだまだ続きそうです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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