2024年 4月 26日 (金)

「サブスク3.0」 デジタル化に乗り遅れた「遺産コンテンツ」にまで波及しはじめたぞ!

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「購入・所有」から「利用」に転化

   ITやICTが進化し、「終活」や「ミニマリスト」が人生や生活のキーワード化。消費者の志向は「購入・所有」から、便利になったネットを使っての「利用」と転じているという。

   本書によれば、この「利用」志向は「モノの所有に価値を感じなくなっている」ミレニアル世代以降の若者に顕著。少子高齢化が進むなかで「終活」に追い立てられモノの処分を進める世代も「利用」志向を強めているに違いない、という。

   新聞や雑誌などのレガシー・サブスクからスタートしたサブスク。インターネットの登場後の最初の段階では、映像や音楽ストリーミングなどの「サブスク・コマース」への道を切り開いた。CDやビデオ・DVDの購入・所有から利用への志向変化に応えたものだ。

   デジタルと親和性が高い映像や音楽はいち早く「サブスク・コマース」化されたが、ITやICTの進化で、当初はデジタル化のトレンドからは蚊帳の外だった雑誌が、読み放題サービスにより、コンテンツ業界のなかで新しい流れになろうとしている。

   なかでもNTTドコモによる「dマガジン」は、電子雑誌分野でサブスクをいち早く定着させたサービスという。

   こうして、サブスク展開は自動車から洋服、バッグやアクセサリー、映像・音楽から食品などまで、あらゆる分野に広がりつつある。

   加えて、サブスクは短期間に立て続けにバージョンアップ。利用者の習熟度がなかなか追いつかないので、日本生まれのサブスクの多くは、サブスクゼロであるレガシー・サブスクに近い「サブスク1.0」にとどまっているというが、海外生まれを中心に、AI(人工知能)などによるレコメンデーション(誘導)機能を備えた「3.0」もバリエーションは少なくなく利用者が増えているという。

「サブスクリプション 製品から顧客中心のビジネスモデルへ」
雨宮寛二著
KADOKAWA
税別860円

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