2024年 4月 26日 (金)

【日韓経済戦争】再開のゴング、韓国がWTOに日本提訴! 負けても「勝利宣言」する韓国の論理とは?

「微々たる貿易額だし、勝敗は無意味だ」

   また、朝鮮日報(9月12日付)「WTO反ダンピング紛争判定に韓日いずれも『勝利宣言』」は、韓国側のこんな「論理」を展開している。

「韓国と日本は9月11日、WTOの判定について、互いに勝利したと主張し合った。判定の要旨は『日本が提起した13点の争点のうち10点は韓国の主張が正しく、3点は日本が正しい』というものだ。WTOの判定をめぐり、両国がいずれも勝利したと主張したのは、WTO判定の特殊性のせいだ。WTO判定は有罪か無罪かを判断したり、両国のどちらが『正しい』と簡潔に判断したりはしない。争点別に各国の主張を細分化し、どちらの主張が妥当なのかを検討する」
「今回も、韓国は『WTOが13点の争点のうち10点について、韓国の立場を支持した』として、韓国の勝利と受け止めた。日本は『重要な1つの争点で勝訴し、実質的な勝利だ』との立場だ。仁荷大のチョン・インギョ教授は『WTO紛争は争点別にどちらの主張がより妥当なのかを判断する場であり、勝敗を争っても無意味だ』とした上で、『激しく対立している両国が無理に自国の勝利だと主張している』と指摘した。韓国の日本製バルブ輸入規模は年間500億ウォン(約45億円)程度で、両国の貿易規模に比べれば微々たる水準だ」

   こうした韓国の動きと論理に産経新聞「WTO続く日韓対立 バルブ勝訴 韓国は撤回否定的」(9月12日付)は怒り心頭だ。

「(韓国政府高官の発言に)日本政府は『WTOの紛争解決で日本に負けたという〝不都合な真実〟を認めたくない韓国国内向けの強弁だ』(経済官庁幹部)などと冷ややかだ。日本は韓国が是正措置を取らない限り、韓国からの輸入品に追加関税を課すなどの対抗措置が可能となる。韓国政府は不都合な真実から目をそらすかのように、日本のWTOへの提訴を発表した」

   日韓の対立はWTOを舞台にさらに激化することになりそうだ。

(福田和郎)

姉妹サイト

注目情報

PR
コラムざんまい
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中