2019年 11月 13日 (水)

【日韓経済戦争】業績悪化が止まらない「サムスンショック」に悲鳴を上げる韓国政財界

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中国国策企業の追撃に残された時間は3年

   サムスンにとって、国内のライバル企業よりもっと脅威なのは中国の国策企業だ。中央日報(9月18日付)「韓国ディスプレー最後の砦、有機EL......サムスン・LGに残された時間は3年」がこう伝える。ちなみに有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)とは、有機物に電圧をかけると発光する原理を使った最先端技術で、超薄型のテレビをつくることができる。

「中国発の激しい砂嵐が韓国のディスプレー業界を襲っている。まず液晶パネル分野で中国の低価格攻勢に押されたサムスンとLGディスプレーで、事業縮小と人員削減作業が進んでいる。液晶パネルより高い技術力が必要な有機EL市場はまだ逃していないが、3年耐えるのも難しいだろう。世界のディスプレー市場で守ってきた韓国の独走が深刻な脅威にさらされているのだ」

   産業リサーチセンターのキム・セウォン研究員は、「液晶パネル市場は昨年から中国企業が生産量を増やして供給過剰になり、チキンゲームに火がついた」と話す。キム研究員は「韓国企業は低価格競争で押されて赤字に転落し、ついに液晶パネルを断念し有機ELで事業再編に乗り出す」と説明した。中国企業には政府の強力なバックアップがあるのがやっかいだ。

   中央日報(9月18日付)が続ける。

「中国政府は2014年からディスプレーを戦略産業に指定し集中的に育成した。昨年液晶パネル分野で世界1位に上ったBOEが代表的な企業だ。BOEは巨大工場新設に600億元(約9151億円)を投じたが、独自調達した費用は5%にすぎない。残りは地方政府や国策銀行の支援だ。その結果、韓国企業より20%ほど安い価格で液晶パネルを市場に出荷している」

   こうしたやり方で中国は、液晶パネルより高度な技術が必要な有機ELの分野にも進出した。サムスンとLGディスプレーは、有機ELの世界市場ではほぼ独占しており、当面は中国だけでなく日本も含めてライバルは見つからない状態だ。だが、3年後の2021年には中国に追いつかれるというのだ。

   中央日報(9月18日付)は、こう指摘する。

「韓国輸出入銀行海外経済研究所のイ・ミヘ専任研究員は「『中国は液晶パネルの成功戦略を中小有機ELにも適用し、速いスピードで追撃中だ。約3年後からは液晶パネル市場で起きたチキンゲームが有機EL市場で再演されかねない』と話した。実際にBOEはすでに中小型有機EL工場1か所を稼動しており、2か所の工場を追加建設中だ」

「韓国情報ディスプレー学会のユ・ジェス会長も『有機ELは、現在は韓国が優位にいるが、2~3年以内に中国に追撃されるだろう。企業は次世代技術にもっと迅速に投資して、中国企業が追撃する前に次世代に逃げる戦略を使わなければならない』と強調した」
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