9月の経済指標の悪化で広がった米国景気への警戒感から、再び米追加利下げへの期待が高まってきた。それによる日米金利差の縮小への思惑から、為替相場が円高に進むとの観測が強まり、日経平均株価は下方圧力がかかってくる。
注目は2019年10月10、11日に開催される米中閣僚級の貿易協議。8日からは、ノーベル賞の発表がはじまる。
どうなる? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 米中閣僚級の貿易協議に注目
日経平均株価予想レンジ:2万1000円~2万1800円
2019年10月4日(金)終値 2万1410円20銭
今週の日経平均株価は、2万1000円を維持できるかが焦点となりそうだ。
前週の日経平均株価は、米国の経済指標の悪化を要因に大きく下落した。9月の米国ISM製造業景況感指数が10年3か月ぶりの低水準となったことや、9月の米国ADP雇用統計が市場予想を下回ったことで、米国景気に対する警戒感が強まり、為替相場も一時1ドル=106円台の円高となったことも、日経平均株価の売り材料となった。
今週の日経平均株価は、弱含みの展開が予想される。日経平均株価は2万2000円が天井となったことで、今週は2万1000円を維持できるかが焦点となりそうだ。
米国の9月の経済指標が悪化したことで、米国景気に対する警戒感が高まっており、再び、米国の利下げ観測が強まっている。このため、日米の金利差縮小から為替が円高に進みやすくなっていることも、日経平均株価への警戒感につながっている。
注目は10、11日に開催される米中閣僚級の貿易協議。両国が合意するようであれば、株価の買い材料となりそうだ。