2020年 7月 17日 (金)

経理の人手不足解消と働くママに在宅ワーク提供 オンラインで「一石二鳥」のメリービズ

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   多部未華子さん主演の「経理女子」が大活躍する企業コメディードラマ「これは経費で落ちません!」(NHK総合)が2019年7~9月にかけて放送され、人気を博したばかりだが、いま企業の経理部は、どこも人手不足に苦しんでいる。

   そんななか、オンラインで完全に企業の経理を代行し、「経理女子」も全員在宅勤務で働くママさん中心という会社がある。経理の人材難に悩む企業と、子育てをしながら働きたい女性の願いを「一石二鳥」でマッチングした形だ。

  • メリービズの工藤博樹社長
    メリービズの工藤博樹社長
  • メリービズの工藤博樹社長

研究熱心で経理オンチの父とキャリアを捨てた母の想い

   この会社は、企業向けに経理代行サービスを専門に行っている「メリービズ」(東京都中央区)だ。全国に750人の在宅経理スタッフ(業務委託)を抱え、顧客企業の経理を行っている。750人のうち93%が女性で、そのうち6割以上がママさんだ。

   経理代行会社の大半は、金融機関やグループ企業の経理部門を統合した子会社や、税理士や会計士などが経営する専門会社だ。経理スタッフを常駐させているところが多く、スタッフが完全なリモートワークのところは珍しい。

   現在、ヤフーやクックパッド、ベネフィットワン、スマートニュースなどのITやベンチャー企業、NPO法人などを中心に契約している。

   社長の工藤博樹さん(44)が創業するきっかけになったのは、「父と母への想いだ」という。父親は自然界などに存在する微量な放射能を検出する装置の研究者だった。北極のアイスコア(氷床コア)から過去数十万年分の放射能の推移を調べたり、広島や長崎の被爆地の残留放射能を調べたりした。その一方で小さな会社を経営していたが、経理などの事務作業に苦しんでいた。

   工藤さんが語る。

「父は研究バカでした。研究していると寝食を忘れるくらいですが、大嫌いな仕事が書類作業でした。特に経理がまるでダメで、計算機を手に悪戦苦闘しながら夜遅くまで机に向かっていた姿が目に焼き付いています」

   母親は、大学を出て通訳の仕事をしていた。大企業の重役が海外出張する際、アテンドをして重要会議に参加したり、1970年の大阪万博では諸外国の要人の通訳をしたりするほどだった。

「しかし、父と結婚して私と弟が生まれると、仕事を辞めて専業主婦になってしまいました。母の能力を考えると、本当にもったいないことです。もし、時代が違っていれば、家にいてももっと働くことができたはずです」(工藤さん)

   工藤さんにとって「メリービズ」の創業は、経理に悩んだ父親のような中小企業経営者と、働く機会を失った母親のようなキャリア女性の、両方の想いに報いるベンチャーというわけだ。

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