2019年 12月 16日 (月)

中年ビジネスマンは「筋トレ」にハマる!「仕事は裏切るが、筋肉は裏切らない」

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   最近、40~50代の働き盛りのビジネスマンのあいだで「筋トレ」が人気を集めている。忙しい会社員が通いやすく、使いやすいスポーツジムも増えている。

   そんななか、「なぜ筋トレがビジネスマンを引き付けるのか。それは、仕事では裏切られることはあっても、筋肉は裏切らないからだ」とするレポートが発表された。いったいどういうことなのか、研究者に聞いた。

  • 筋トレは目に見える成果が表れる(写真はイメージ)
    筋トレは目に見える成果が表れる(写真はイメージ)

週1~2回1時間ずつでみるみる成果が表れる

   このレポート「なぜビジネスマンが筋トレにはまるのか~裏切らない筋肉。社会保障財政へのプラス効果の可能性も。~」をまとめたのは、第一生命経済研究所調査研究本部の首席エコノミスト、永濱利廣さん(48)だ。2019年11月5日に同研究所のウェブサイト「Economic Trends」に発表した。

   J-CASTニュース会社ウォッチ編集部記者の取材に対し、永濱さんは自分自身の「筋トレ経験」をこう語った。

「4~5年前のことです。健康診断で高脂血症にひっかかり、ショックを受けました。ズボンもきつくなったし、会社近くのスポーツジムに通い始めました。最初は器具の使い方、食事のとり方からトレーナーの指導を受け、週に2回ほど通ったら、1か月で医師もびっくりするほど高脂血症がよくなったのです。ズボンもきつくなくなりました。体重は増えたけど、ウエストは細くなった。筋肉質の体形になったのですね」

   レポートによると、現在、「筋力トレーニング(筋トレ)ブーム」が続いている。フィットネスクラブの利用者数は年々増えており、2018年度は累計2億5700万人で、前年より1.7%増えた(経済産業省「特定サービス産業動態調査」)。それ以上に増えているのがフィットネスクラブの事業所数だ。2018年度は同5.9%増の1443事業所に至っている。

   永濱さんは、

「背景には、働き方改革で仕事以外に使える時間が増えていることに加え、個室などで個人指導してくれるパーソナル・スポーツジムや、24時間営業のフィットネスジムが急増して、会社員が利用しやすくなっていることがあります」

と説明する。

   注目すべきは、30代後半~50代前半のまさに働き盛りの会社員の間で筋トレが人気を集めていることだ。総務省の家計調査(2018年度)を元に、世帯主の世代別に見たスポーツクラブ使用料を比較すると、平均では前年から若干減少しているのに、「35歳~44歳」と「45歳~54歳」の年代が前年より増えているのだ=グラフ(1)参照。働き盛りの年代は、「人生100年時代」の高齢化社会を生き抜くため、できるだけ長く仕事ができるように、自らの健康管理をしようという意識が高まっていることが考えられるという。

グラフ(1)世帯主の世代別スポーツクラブ使用料
グラフ(1)世帯主の世代別スポーツクラブ使用料

   それにしても、なぜ筋トレがブームなのだろうか。健康管理という意味では、ランニングなど他のトレーニングも考えられるが、筋トレには働き盛りの会社員を魅了する独特の魅力があるという。それは、「成果が目に見えて表れる」ということだ。

   永濱さんがこう語る。

「筋トレは、週に1~2回、1回1時間でもしっかり追い込んでトレーニングすると、目に見えて筋肉が太くなり、体形が変わるのがわかります。筋肉がつくと代謝が盛んになり、筋肉組織がカロリーを消費してくれるので、食べても太らない体質になります。ランニングの場合は、毎日のように走らないと、なかなかタイムがあがる効果は出にくい。それに走るのってしんどいじゃないですか。筋トレは、壊れた筋肉の修復に時間がかかるから、毎日やってはダメ。週1~2回程度でも適度な食事制限をすると成果が表れやすいのです」
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