2020年 10月 22日 (木)

ラグビー日本代表の「強さ」を引き出した「ONE TEAM」 その根底にあった戦略の転換とは?(大関暁夫)

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ラグビー・マネジメントにみる成長する組織のヒント

   ラグビー日本代表チームの成長はまさに、エディ・ジョーンズ氏の下で徹底的に「守」の時代を過ごし、2015年のW杯で南アフリカ戦を含め3勝を挙げたことで「守」の成果を確認。大会後ジェイミー・ジョセフ氏指導の下に移り、選手個々のとっさの判断力を磨くアンストラクチャーへの取り組みという「破」のステップに移行。そしての「破」段階での成長確認とも位置づけられる今大会、世界の強豪を相手にまわして予選プール4戦全勝、ベスト8進出という見事な成果を残したと言えるでしょう。

   このようなラグビー日本代表チームの「守」→「破」のステップは、企業経営においても大いに学ぶところがあります。

   事務でも営業でも、その運営上で脆弱さが感じられる段階ならば、まずはラグビーでいうところのスクラムやラインアウトプレーの如く、基本をルール型化あるいはマニュアル化して、その遂行を徹底する「守」から始めるのがセオリーであり、脆弱な社内体制のまま社員個々の判断任せで行動させても、組織的な成長は見込めないと言えるでしょう。

   ルール化された業務が徹底され、ある程度実績が上がるようになった段階で初めて、社員個々の判断に委ねた「破」の活動は有効に機能するのです。

   そして「破」の段階で忘れてはならないのが、この段階でこそ基本理念や目的意識を共有させ「ONE TEAM」づくりをことさらに意識させることです。「ONE TEAM」の意識があればからこそ、個々のとっさの判断でも常にチームプレーとしてブレの少ない行動が期待でき、次なるより大きな成果につなげることができるのです。

   この「守」→「破」のステップは、日本のラグビー史に残る、今回の日本代表チームから学ぶべきチームマネジメントの中で、代表的なものの一つであると申し上げておきます。

   なぜならば、W杯初出場から28年間でわずか1勝しかできなかった弱小チームが、2015年大会で3勝、今大会は4勝をあげるまでに急成長したわけで、この画期的な成長の知られざる裏事情をもっともっと深堀りできたなら、組織マネジメントの観点から学ぶべきものは、まだまだ多いのではないかと思うからです。W杯は終了しましたが、ラグビー・マネジメントに対する興味はいっそう掻き立てられる、きょうこの頃です。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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