2020年 1月 28日 (火)

孫社長はいかに? 巨大企業のワンマン社長は「独裁経営」のリスクを悟れるのか!(大関暁夫)

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   Zホールディングス(ヤフー)とLINEの経営統合が、大きな話題になっています。

   ヤフーはインターネット黎明期にソフトバンクの孫正義氏の先見により、日本初のWEB検索エンジンとして1996年に創業し、その後さまざまな事業拡大をはかりながら、親会社ソフトバンクとの連携を含めてIT業界で確固たる地位を築いています。

   一方のLINEは韓国資本ネイバーの子会社で、対話ソフトLINEアプリの我が国における爆発的なヒットによって、今や国内8000万人を超える利用者を抱える一大IT企業として一目置かれる存在であり、この両社の統合はネットとスマホの両雄統合によるメガプラットフォーマー誕生への布石として注目を集めているわけです。

  • ソフトバンクグループを率いる孫正義氏はどう動くのか!?(写真は2010年5月撮影)
    ソフトバンクグループを率いる孫正義氏はどう動くのか!?(写真は2010年5月撮影)

圧倒的なシェアの「巨大」Payが誕生

   この経営統合の背景にある重要な事情のひとつは、今まさに主導権争いが加熱している我が国におけるキャッシュレス化の進展、すなわちQRコード決済におけるイニシアチブ奪取があります。

   QRコード決済は昨年来、雨後の筍の如く多陣営が乱立して、消費者もどこを選んだらいいのか、まったく判断基準が提示されないまま、各陣営が乱発するバラマキ・キャンペーンに翻弄されている感が強くあります。

   具体的には、大手各陣営が主導権を確保しようと断続的に100億円単位のコストをかけて、やれキャッシュバックだ、ポイント還元だと、過激な陣地争いを仕掛け合っているわけなのです。

   ヤフーは現時点での利用率1位のPayPay、LINEは同3位のLINE Payを引っさげて、まさに争いの渦中にあるのです。ただこの争い、現時点では利用者の引っ張り合いの域を出ず、確固たる主導権をどこが手にするのか、その先行きまでは見えないまま、消耗戦に突入した感が強く漂っています。

   同時にQRコード決済はキャッシュレス・ビジネスという新時代を切り開く最先端サービスであるがゆえに、他陣営に先駆け次なるサービス開発競争もポイントであり、その開発コストも半端ないと言われているのです。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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