2019年も残り少なくなってきました。年末に向けて忙しくなるこの季節。さまざまなお付き合いがある中で、忘年会などのお酒の席も多くなってくるのではないでしょうか。断り切れず、必要以上に忘年会や飲み会に顔を出す......。本当は帰りたいのに、2次会、3次会にも断り切れずに行ってしまう。自分自身が本当に楽しんで参加しているのならよいのですが、ただ断り切れないからと参加していると、身も心にも負担がかかってしまいますよね。ぜひ、この年末は「断る力」を身につけて、2020年に向けて心を鍛えてまいりましょう!「断れない」と心は弱くなっていく自分で行きたい、行くと決めて忘年会や飲み会に参加するのは、もちろんよいのですが、問題なのは人に誘われたから仕方なく参加する、断れないから参加する、といった場合です。「仕方なく」「断れないから」といった場合、その前につく言葉はどんな言葉でしょうか?たとえば、「行きたくないけど、誘われたから仕方なく」「本当は他にしたいことがあるけど、断れないから」というように、自分が本当にやりたいこととは別の行動をとってしまっていることです。自分の欲求を、自分で叶えてあげられている実感がある時、人はイキイキと楽しく、自信も増していきます。そんな状態であれば、仕事やプライベートもうまくいきやすいですよね。しかし、反対に「本当は帰りたいけど、断れないから......」といったように、自分ではなく他人に自分の行動を決定されてしまうと、自分の要求を自分で叶えてあげられない状態をつくり、それが自信を失ってしまう原因のひとつになります。「断る」ということは、自分の欲求を叶える、自分を大切にするための重要な手段なのです。断るときは遠慮せず、でも感謝の気持ちは忘れずにさて、実際に断るときは、やはり少し申し訳ない気持ちになることや、罪悪感を持つ人もいらっしゃると思います。これまでのさまざまな経験や得てきた知識や情報から、そう感じることは多くあります。しかし、断ることは決して悪いことではありません。限られた自分の時間を、どのように使うかは、自分の自由です。「予定が空いているのに、断るのは気が引ける」とおっしゃる人はよくいますが、「本を読みたい」「映画を観たい」「趣味の時間に充てたい」「家族との時間を大切にしたい」「睡眠時間を確保したい」なども、十分りっぱな理由です。もっといえば、理由がなくても断ったってかまわないのです。せっかく誘ってもらったのに......と感じるのであれば、「誘っていただいてとてもうれしいです。」「お声がけいただいて、ありがとうございます。」と、きちんと御礼の言葉を述べましょう。最初はドキドキするかもしれませんが、きちんと自分で自分の人生を選択することで自信が増し、より仕事やプライベートも充実したものになっていきます。選択肢は常に自分自身が持っているお付き合いするうえで、「行きたいわけではないけれど、どうしても断れない」ときもありますよね。そんな時は「断れないから」ではなく、「断る選択肢もあるけれど、自分自身の意思で行くんだ」と、前向きに考えることが大切です。たとえば、・今後の仕事をスムーズに運ぶため・新しいチャンスをつかむため・楽しい時間を過ごすため・そこでしか聞けない話を聞くため――。目的をもって参加することで、より充実した時間が過ごせます。そして、途中で席をはずすことになってもかまいません。「帰る」「帰らない」に関わらず、常にその選択肢を、自分自身が持っているということが大切なのです。ぜひ、「断るチカラ」を身につけて、より充実した年末を送りましょう!心の筋肉をつけると、仕事もプライベートもより楽しく過ごせますよ。(くぼた茜)
記事に戻る