2020年 6月 6日 (土)

日本の「アウトライアー」ぶりが目立ったCOP25 小泉「パパ」大臣が「残念」だったワケ(井津川倫子)

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   スペインのマドリードで開催されていた第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)が閉幕しました。過去最長の会期となったものの、具体的な成果に欠けた今回。国連のアントニオ・グテーレス事務総長の「失望した」というコメントが象徴するように、ネガティブムードが世界中に広がっています。

   そんななか、なぜか一人ポジティブに見えるのが日本の小泉進次郎環境大臣。COP25では積極的に海外要人との会談をこなして「日本のプレゼンスが高まった」とのことですが、海外ニュースを探しても、そんなポジティブムードは伝わってこないのです。

  • 来年には「パパ」になる!(写真は、小泉進次郎環境大臣。2017年撮影)
    来年には「パパ」になる!(写真は、小泉進次郎環境大臣。2017年撮影)
  • 来年には「パパ」になる!(写真は、小泉進次郎環境大臣。2017年撮影)

東南アジアの「石炭火力」 資金源は日本

   COP25に関する海外報道で、日本について大きく取り上げたものは見当たりませんでした。通常、日本に関する海外ニュースは、「Google先生」に関連ワードを英語で入力すると、ズラリと検索結果が並ぶものです。

   関心を集める話題の時は、英語だけでなくフランス語やアラビア語、中国語などあらゆる言語の見出しが並びます。

   ところが今回は、「Japan」も「Koizumi」も驚くほどニュースになっていないのです! それでもいくつかピックアップしてみると......。

At Climate Talks, Japan's Koizumi Confronts Critics Over Coal
(気候変動会談で、日本の小泉大臣は石炭への非難に直面した:ロイター通信)
confront:直面する、大胆に立ち向かう
critics over:~への非難

   ロイター通信もそうですが、海外メディアの報道の中心は日本の石炭火力政策への批判です。石炭火力発電所をめぐっては、欧州主要国やカナダなどが廃止に向けて舵を切る一方、日本では新設や増設が相次いでいます。

   特に問題視されるのは、日本がインドネシアなど東南アジア諸国での新たな石炭火力発電所建設にも多額の資金を提供している点です。「自国だけでなく他国の環境を破壊し、人々の健康を損なっている」と、厳しく批判しています。

Japan, a big financier of new coal plants in southeast Asia, is seen as an outlier among industrialized countries
(東南アジアの新規石炭火力発電所の多額の投資家である日本は、先進国のなかで「アウトライアー」とみなされている:ロイター通信)
financier:投資家
outlier:部外者、異常値、アウトライアー

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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