2024年 4月 26日 (金)

フリマアプリの利用者は延べ3000万人超、「メルカリハイ」あまり利益がないのに出品するのはなぜ?

承認欲求満たされ、「メルカリハイ」にハマる

   また、商品が売れた時の感情を聞く(複数回答可)と、全体の74.5%が「うれしい、楽しい」と答えた。その理由として、少額利用者の63.6%が「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなる」と答えている。これは高額利用者の39.7%と比べると、23.9ポイントもの差があった。

   少額利用者の2位は「無駄なく生活ができていると感じる」の55.9%。3位が「儲かったと感じる」の52.5%だった。これは高額利用者が72.4%で、その差は19.9ポイントもあり、1位から3位まで順位が逆転した。

   さらに、「フリマアプリの出品にハマっていると思うか」を聞いたところ、少額利用者の59.8%が「ハマっている」と答えた。これは高額利用者(42.5%)と比べて17.3ポイントも高かった。

   また、「どのようなことで自己の承認欲求が満たされると感じるか」を聞くと、「フリマアプリで出品した商品が売れること」が70.3%、「SNS投稿にコメントが入ること」は55.7%と、14.6ポイントの差があった。「フリマアプリで出品した商品が売れること」のほうが、「SNSにコメントが入ること」よりも承認欲求が満たされるという結果となった。

   フリマアプリの利用後の意識や行動の変化を聞いたところ、「売れるモノを探すようになった」が53.3%、「売ることが楽しくなった」は48.8%だった。

   マーケティングライターの牛窪恵氏は、「少額利用者は高額取引利用者より『捨てることがもったいない』という意識も約2割高く、サステナビリティ、SDGs(持続可能開発目標)などの志向を持った、環境意識が高い消費者なのかもしれません。

   一方、出品した利用者の7割以上が『承認欲求が満たされる』と感じ、SNSでコメントされるより、高い充足感を得ていることもわかりました。また、5割以上の男女が、フリマアプリ利用後に『身の回りで売れるものを探すようになった』と答えており、自己承認を得られたことでハイになって、いつの間にかモノをやり取りする喜びにハマっていく様子が見てとれます」と分析している。

   なお、調査は2019年11月13~22日、インターネットで実施した。

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