2020年 6月 6日 (土)

【襲来!新型コロナウイルス】もう止まらない! 米メディアの安倍攻撃 NYタイムズ紙「政界の脱出王」よばわりの猛批判

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   新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、日本政府の対応をめぐる海外メディアの批判が目立つようになりました。

   政府が中韓からの入国者らに対する制限措置を発表したことで、批判はさらにヒートアップ。米ニューヨーク・タイムズ紙は安倍晋三首相を20世紀初頭にかけて活躍した奇術師になぞらえて、「政治界の脱出王もコロナウイルスの反撃から逃げられない!」と強い口調で非難しています。海外メディアは「忖度」も「手加減」もしてくれないようです。

  • 海外メディアの安倍批判が止まらない!
    海外メディアの安倍批判が止まらない!
  • 海外メディアの安倍批判が止まらない!

米メディアは「忖度」しません!

   これまでも新型コロナウイルスをめぐる日本政府の対策に批判の声はありましたが、学校の全国一斉休校や中韓からの入国者制限措置の発表といった対策が引き金を引いたことは間違いないでしょう。

   皮肉なことに、安倍首相が「先手先手」で「思い切った」決断をすればするほど、海外メディアの批判が増しているようです。

   米NYタイムズ紙は、中韓からの入国制限が発表されるやいなや、「安倍晋三首相もコロナの反撃からは逃げられない」と題した手厳しい内容の記事を掲載しました。

Shinzo Abe, Japan's Political Houdini, Can't Escape Coronavirus Backlash
(日本政界の「脱出王」こと安倍晋三首相も、コロナウイルスの反撃からは逃げられない)
Houdini:19から20世紀にかけて米国で活躍した奇術師ハリー・フーディーニ
backlash:反撃、巻き返し

   ハリー・フーディーニは、19世紀後半から20世紀初頭に米国を中心に人気を博した奇術師・マジシャンだそうです。「縄抜け」や「手錠外し」といった術を得意として「脱出王」として知られていました。

   記事の概要は、これまで数々の不祥事や逆風を「脱出してきた」安倍首相はまさに「政界の『脱出王』」だが、コロナウイルス対策の不手際から「世論の反撃」にあっており、「今度こそは逃げられないだろう」というのです。

   いくつか原文を抜粋して、ご紹介します。

   まず、新型コロナウイルスの対策は加藤勝信厚労大臣に任せっきりだった安倍首相が、突然、数々のアクションを起こしていると伝えています。

After keeping a low profile for weeks, the country's prime minister has taken more direct action
(数週間も姿を消していた後に首相はより直接的な行動に出ている)
keep a low profile:目立たないようにする、姿を消す

   そして、政府の無策ぶりに対して強まった世論の反撃が安倍首相を動かした、と分析しています。

A backlash from an angry and confused public has finally forced Mr. Abe to take more of a front-line role
(怒り、困惑する世論の反撃が、最終的に安倍氏により最前線での役割を促した)
front-line role:最前線での役割、責任ある立場に立つ

   ところが、せっかくの第一線での対応も「へたくそな努力」で被害を拡大しているだけだと酷評しているのです。

His clumsy efforts have only succeeded in deepening the biggest political crisis
(彼のへたくそな努力は、最大の政治危機を拡大しているだけだ)
clumsy:へたくそな、不器用な
deepen crisis:被害を拡大する

   「clumsy effors」(下手な努力)とは、まさに対応が「後手後手」だと言うことでしょう。

   さらに、「もともと支持率が急落していた」うえに、「事前にアレンジされた記者会見」の後は「退陣を求めるツイートがSNS上にあふれかえっていた」安倍首相は、突然の全国一斉休校要請で「親たちに不意打ちを食わせた」と批判。

   「東京オリンピック・パラリンピックが中止になるか、日本経済が火を噴けば、安倍首相は退陣せざるを得ないだろう」と、強い調子で断言しています。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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