【尾藤克之のオススメ】何でも持ち込みできる期末テスト!? あなたはなにを持ち込みますか

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リズムのよい読みやすさ

「『じつは俺、単位がギリギリなんよ』。『うん、知っているよ』と高橋くん。『このテストはなんとか受からんといけんのよ』。高橋くんは嫌な空気を感じたらしく後退しようとしました。そこで高橋くんに言いました。『そのテストは何でも持ち込み可なんだよ』。そして、こう切り出します。『俺は、高橋を持ち込む!』と」

   結果的に、高橋くんを無事に試験会場に持ち込み、解答はすべて書いてもらったそうです。そして、無事に4年で大学を卒業することができました。柔軟性を持った発想が生み出してくれた楽しい経験だったと、大塚さんは解説します。

   やはり、人生は楽しむべきですね。

   本書では、著者の人生で学んだこと、感じたことが多くの人々に使える形で書き記されています。私たちがいつの間にか忘れてしまっている大切なものを、思い出させてくれます。バリバリの広島弁のリズムが印象的で、その場の情景が浮かぶようです。

   一見すると、自己啓発ですが、ビジネスに転用できるものが多く参考になります。悩んで立ち止まってしまったとき、この本を開いてみてください。おもしろおかしく、それでいてハッと気付かされるエピソードは、歩みを進める勇気を与えてくれます。

   本当に大切なことを思い出させてくれる、自由な生き方をしたい人に読んで欲しい本です。

   なお今回、初出版の夢を実現させた、大塚慎吾さんの前途を祝します。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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