2020年 7月 14日 (火)

「コロナが終息したら、日本へ半額で行ける!」 世界が「歓喜」したはずがデマ認定でがっかり(井津川倫子)

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   新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が7週間ぶりに解除され、長かった自粛生活も終わりが近づいてきました。しばらくは、感染の第2波を避けるために「ニューノーマル」(新しい常識)での生活を続けながら、少しずつ日常に戻っていくのでしょう。

   そんななか、なぜか海外で日本の宣言解除に注目が集まっていました。「日本への旅行が半額になる!」というウワサが世界的に広がっていて、「コロナが終息したら日本に行こう!」と楽しみにしていた人たちがいたのです。

   さて、このウワサ、いったいどうなったのでしょうか......。

  • 日本の「半額旅行キャンペーン」に世界が歓喜したけれど……
    日本の「半額旅行キャンペーン」に世界が歓喜したけれど……
  • 日本の「半額旅行キャンペーン」に世界が歓喜したけれど……

世界に広がった「日本すごい!」のウワサとは?

   新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除された日本。安倍晋三首相は記者会見で「日本モデルの勝利だ」と誇らしげにアピールしました。確かに、欧米諸国と比べて感染者や死者が少ない日本ですが、アベノマスクに代表される失策続きの政府の感染症対策は「日本モデル」などと誇れるものなのでしょうか。

   安倍首相の「日本すごい!」アピールに違和感を抱いていたら、皮肉にも別のジャンルで「日本すごい!」ブームが起きていることを発見。なぜか世界中で、「コロナが終息したら、日本に半額で旅行できるぞ!」というウワサが流れていたのです。

Japan will pay for part of your trip
(日本政府があなたの旅行代金の一部を払ってくれる:カナダの旅行情報サイト)

Japan will pay half your expenses for a holiday after lockdown is lifted
(ロックダウンが解除されたら、日本政府があなたの旅行代金の半額を払ってくれる:英紙ミラー)

   なんと、海外メディアが注目していたのは、日本のコロナウイルス対策よりも観光業復興支援として実施を計画している「Go to travelキャンペーン」でした。「Go to travelキャンペーン」の時期や詳細はまだ発表されていませんが、異例ともいえる1兆7000億円規模の予算が投入される見通しに、日本国内では「まだ終息していないのに旅行なんて時期尚早だ!」「感染症対策に予算を回すべき」と非難の声が上がっています。

   ところが、この「Go to travelキャンペーン」について、一部の海外メディアが先走って「外国人観光客も、このキャンペーンで旅費の支援を受けることができる」と報じたから、さあ大変! 「日本政府は、外国人旅行者に日本を訪れてもらうため、旅行費の半額を支援するキャンペーンを検討している」という「ウワサ」が世界中に広まってしまったのです。

   日本でも、「どうやら日本政府が海外観光客誘致に大金をつぎ込むらしい」とか、「海外の友人が『日本がすごいキャンペーンやっているよ』と教えてくれた」といった情報がSNSを中心に拡散。「国内でも県外をまたぐ移動を抑制しているのに、海外から観光客を誘致するなんてもってのほか」と憤ったり、「またまた安倍政府の失策か」と失望したりした方も多かったようです。

   新型コロナによる影響で、訪日観光客がもたらす「インバウンド消費」に依存していた日本経済の姿が浮き彫りになったこともあり、「日本政府の半額キャンペーン」は「さもありなん」と受け止められた様子。

   米国の旅行サイトは、「半額補助なんて信じられないだろう。でも、コロナで世界の常識がすっかり変わってしまった今、日本政府が何をやっても不思議じゃないよ」と、解説(?)していました。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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