2024年 3月 19日 (火)

「スッピンなの?」「彼氏と一緒かな?」「サボるな!」... 横行する「テレハラ」 部下の私生活に興奮する「オヤジ上司」対処法

「今日スッピン?」
「いま彼氏と一緒かな?」
「その服可愛いね。いつもそうなの?」

   リアルな職場では考えられないストレートなセクハラ発言......。テレワークが進むなか、ウェブ会議などの画面を通じて部下にセクハラやパワハラを行う「テレワーク・ハラスメント」(テレハラ)が横行している。

   テレワークに慣れない「オジサン上司」が部下のプライベート生活を垣間見て、抑えが利かなくなる構図が多いようだ。その実態をさぐると――。

  • テレワークでセクハラを受ける女性が多い(写真はイメージ)
    テレワークでセクハラを受ける女性が多い(写真はイメージ)
  • テレワークでセクハラを受ける女性が多い(写真はイメージ)

「間取りは1K? 部屋に彼氏いるの?」と言われ、殺意を覚えた

   テレワーク(リモート)・ハラスメントの問題は、この1、2か月に多くの主要新聞が取り上げている。たとえば――

読売新聞(2020年5月27日付)「テレワークでハラスメント... ビデオ会議、メールで行き違い」
日本経済新聞(5月31日付)「テレワークに潜む『リモハラ』の危険」
毎日新聞(6月24日付)「在宅勤務『テレハラ』深刻 企業に訴訟リスク、保険登場」

などだ。

   この中で、読売新聞ではこんな例を紹介している。

「職場のビデオ会議に参加した女性は、男性上司に『カーテンの模様がかわいいね』と言われて不快だった。また、女性が自宅に居る画面を見た(別の)男性が、何も言わずにニヤニヤしていた」

   毎日新聞はもっと生々しい例を紹介している。

「女性会社員は、ウェブ会議が終わり画面からの退出が遅れたところ、同じ画面に残っていた男性上司から『俺とウェブ飲みをしたくて残っていたんだろ? 飲んじゃうか』と誘われた。この上司は他にも『今日はスッピンだね』『間取りは1K? その部屋に今彼氏もいるの?』とセクハラ発言を繰り返した。女性は『殺意を覚えた。ふだんからセクハラ発言をする人物だが、ウェブ会議をするようになって拍車がかかった』と憤る」

   毎日新聞は、ほかにも男性会社員がウェブ会議の最中に上司から「子どもがうるさい。黙らせろ」と叱責された例を紹介した。子どもはまだ1歳で、妻も在宅勤務中のため、面倒を見られない。仕方なくパソコンをベランダに持って行き、そこでウェブ会議に参加した。男性は「『奥さんは何をやっている!』とまで言われた。共働き世帯に無理解だ」と嘆いたのだった。

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