2024年 4月 20日 (土)

【きょうの格言】40歳すぎたら、「あなたの顔」が履歴書だ!(丸ノ内ミカ)

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   みなさん、こんにちは。丸ノ内ミカです。

   かつて昭和の時代に、「男の顔は履歴書。女の顔は請求書」というフレーズが流行っていた時期がありました。年齢を重ねたら、男性は仕事での活躍や充実度が顔に出る。そして、女性は美容やメイクにどれだけお金を掛けてきたか(お金を掛けられるほどの経済力ある配偶者がいるかどうか)が顔に出る、というのです。

   しかし、女性の社会進出が進んだ現代では、性差によるこうした区分けは、もはや過去になっています。

  • 女性の顔も「履歴書」の時代です!
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コロナ禍がきっかけ、初めて転職を考えた

   30代後半のS織さん。大学卒業後に入社した某小売業の本社の総務部で、ずうっと事務職をやっています。これまでは会社に特に不満はなかったそうですが、コロナ以降、周囲には勤務先から在宅勤務やリモートワークを認めてもらっている人も多いなか、S織さんの会社は、そのようなフレキシブルな対応をほとんどしていないそうです。

「小売業なので、現場がリモートワークできないのは仕方ないと思うんですが、私は本社勤務なのに、リモートはほぼゼロです。事務職の友人が、勤務先から結構リモートを認めてもらっているのを見てると、自分の会社に対して疑問を感じるようになってしまって、これまでみたいなモチベーションを保てなくなっちゃんたんですよね。今まで転職は考えたことなかったんですが、動くなら年齢的にもギリギリだと思うし、チャレンジするだけしてみてもいいかなと思って」

   年齢的にも、ミドルシニア向けの転職支援サービスのほうがマッチングするところが多いと判断して、3か所くらいに登録。密かに転職活動を始めているとのことです。エージェントには「在宅勤務やテレワークなど、柔軟な働き方に対応している企業で働きたい」という希望を伝え、年収などの待遇もそれほど細かくは要求していないとのことですが、なかなか決まらないといいます。

   そんなS織さんに、サバイバー女子会のメンバーの一人が、「転職活動がうまく行かない時は、『自分がエージェントだったら、この人にどういう仕事を紹介しようと思うか』って、エージェントの立場で考えてみたらいいんじゃないでしょうか」と発言。

   それを機に、「転職成功のカギは、自分を知ること=自分を客観視すること」だよね、というテーマに移りました。それを受けて、みんなが思い思いに発言していきます。

40歳間近の「自分って、こういう感じ」なの!

「20代の頃は、まだ自分の軸が固まってないから、社内異動したりして自分探しをしていても、ある意味自然ですよね。私も新卒配属で営業職をやりましたが、向いてないなと思って、30歳で事務職志願を出して、事務職に転向しました。もう10年やってますけど、今では事務職が天職と思ってます。今、所属している部署でもサポート役として信頼してもらえてて、それなりの存在価値は出せているかなと思ってます」
「私は、新卒では事務職入社だったんです。でも内勤をつまらなく感じて、もっと外に出て仕事したいなって。それで途中で総合職への転向試験を受けて、法人営業の部署に異動したんです。初めは上司についてアシスタント的に勉強させてもらって、3年目くらいから少しずつメインでお客さんを任せてもらえるようになりました。今では営業職がしっくりきて合っているんだな、っと。事務職の子は、会社でもだいたいワンピースだったり、ふんわりした子が多い感じ。私も20代の頃は自分がよくわかってなかったけど、40歳も間近になると、『自分って、こういう感じ』っていうのが、そろそろ確立されてきたように思うわ」

   じっと黙って聞いていたS織さんは、

「皆さんのお話を聞いてて、私は『自分の顔』がまだできてないなと感じました。そんなに自覚的に仕事してきたわけじゃなくて、流されるままにここまで来ちゃったので、『何やってる人かよくわからない』って印象なのかもしれない。転職したい理由も、『これがやりたい』っていう強い動機じゃなくて、『リモートワークしたい』っていうフワッとしたものだから、動機としては弱いですよね。なのでエージェントの人も、転職先の会社に紹介しようにも、私のことをなんて伝えればいいのかわからないのかもしれないですね」

と、ポツリ。

   メンバーからは、「気づいたときから始めればいいと思うから、S織さんがこの先何をやりたいのか、これまでの事務職の経験を生かしたいのか、未経験でも一から学んで、やったことのないことに挑戦したいのか、これを機にしっかりと軸を作ればいいと思う。具体的な転職は、それからでも遅くないのでは」とのアドバイスがあり、S織さんもうなずいていました。

   もうおわかりですね。

   2020年の今は、「女の顔も履歴書」です。男女問わず、ある程度の年齢になった頃には、履歴書や職務経歴書を細かくチェックしなくても、あなたの顔を見た時に、「どういうことをしてきたか、どういう生き方をしてきたか」が、ある程度はわかるのです。

   40歳すぎたら、「あなたの顔」が履歴書、職務経歴書なのです。賢いサバイバー女子の皆さんは、しっかりと「これが自分の顔」というものを獲得できるように、流されることなく自覚を持って日々を生きていきましょう。そうして生きていくと、ある日ある時、しっかりとした「あなたの顔」が獲得できていることに気づくはずです。

【きょうの格言】 40歳すぎたら、「あなたの顔」が履歴書だ!

   それでは、また次回。(丸ノ内ミカ)

丸ノ内ミカ(まるのうち・みか)
丸ノ内ミカ(まるのうち・みか)
大学卒業後、金融系大手企業に就職してから、一貫して事務職やっています。趣味は野球観戦。シーズン中の週末は、ほぼどこかの球場に出没。40代後半のアラフィフ。
丸ノ内ミカのブログ(アメブロ)https://ameblo.jp/taurusmika
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