「話を聞くだけで1000万円」「政府支援金3億円が当たった」トンデモ詐欺にひっかかる人多すぎ! なぜか20代女性が被害多いってどういうこと?(2)

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「メールで相談にのってくれるだけで1000万円あげます」
「あなたに政府の支援金3億円が当たりました」

   こんなトンデモ話に引っかかる人が後を絶たないという。俗に「エビで鯛を釣る」あるいは「棚からぼた餅」といわれる「利益誘引型」の詐欺サイトが横行しており、被害者が増えているため、国民生活センターが2020年7月16日、注意を呼びかけた。

   被害者で一番多いのが、20代の若い女性だ。いったいどんな手口に引っかかるのだろうか。

  • 若い女性ほど騙されやすい
    若い女性ほど騙されやすい
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「3000万円もらって、1000万円残ったのであげます」

   ところで、「小さなウソより大きなウソのほうが騙されやすい」という言葉があるが、トンデモない巨額の報酬にコロリとひっかかる人が少なくない。次の2つのケースがそれだ。

【事例4】「50 万円が当選した」とのメールに飛びついたら「1000万円あげる」と言われ、次々にお金をとられた
「50万円が当選した」というメールがスマホに届き、当選金を受け取るためにサイトに登録した。するとサイトの女性から「会社に来た人から3000万円もらった。親に2000万円あげたので1000万円残っている。夫に内緒のお金なのでもらってほしい」とメッセージが届いた。クレジットカードでポイントを購入してサイト内でやりとりをしたが、お金はもらえなかった。
別の女性からも「お金をあげる」というメッセージが届いたので、ポイントを購入したが、お金を受け取ることはできなかった。その後スマホに見知らぬ男性から「再婚予定の女性がいる。女性には9歳の娘がおり、娘との接し方を教えてほしい。お礼に30万円をあげる」とメールが届き、その男性ともやりとりをした。いろいろな人に合計約58万8000円を支払ったが、一銭ももらえなかった。息子から「それは詐欺だよ」と言われた。(50歳代女性)
【事例5】「政府指定救済金に当選し、3億円を受け取れる」と信じて手続き費用の支払いを続けた
スマホに「政府指定救済金に当選したので3億円を支援する」とのメールが届いたので、記載されていたURL をタップしてサイトに接続、口座情報を入力した。すると、サイトから「口座振込手数料として1000 円が必要だ」とメッセージが届いた。1000 円で3億円がもらえるなら安いものだと思い、プリペイド型電子マネーのギフトカードで決済した。
すると、「送金に問題が発生した」とのメッセージが届き、エラーの復旧費用として15 万円を請求された。「3億円を振り込む準備は99.9%完了しており、一時的な負担で3億円を受け取ることができる」と説明されて信用した。しかし、その後何度もエラーが起こり、総額約300 万円を支払ったが、3億円は受け取れていない。(50歳代女性)

   いきなりスマホに「50万円が当選した」「3億円を支援する」などというトンデモメールが到着する。真偽は不明で、被害者はサイトとのメールのやりとりをしながら確かめるしかない。詐欺師はこのやりとりを通じて、騙しやすい相手かどうか見極めている。そして、「これはいける!」という相手には「1000万円あげる」などという大きなエサを投げ与え、針を飲み込ませるのだ。

   あとは何度もエラーを生じさせて、じらせて追加料金を支払わせる常套手段で金を搾り取るのだ。

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