2024年 4月 25日 (木)

管理職必読! 人は「変化」でやる気を起こす マンネリこそ「悪」だ!(西野一輝)

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保守的な職場、だったら「外」に目を向けてみよう!

   知人で製造業に勤務しているRさんは、入社から管理部門一筋のキャリアで仕事上の専門性は得られたものの、変化が乏しく、これまでの経験から対処すれば何とかなる毎日を過ごしているとのこと。ゆえにモチベーションの上がり下がりを感じることが皆無な状態が何年も続いているようです。このまま定年まで同じ仕事をして、成長実感ややりがいを得る機会がないまま時間が過ぎてしまうのか、と不安に駆られることもあると話してくれました。

   ただ、同僚も部署を異動することが少ない職場環境で、異動を社内で願い出ることが上司や会社に対する不満からの反乱と思えるくらいなので、変化が起きることは相当に難しいようです。

   でも、こうした社内で変化を得ることが難しい保守的な職場はたくさん存在しています。そうであるなら社外に活路を見出すべきでしょう。働き方改革の推進もあり、勤務時間は短くなり、退社後に変化を得られる取り組みをすることは十分に可能なはずです。

   たとえば、知人のKさんは建設業に勤務しながら趣味をベースに勉強会を主催。勉強会は週に1回。SNSで集客して20人以上が参加する規模にまで拡大しているとのこと。参加者は年齢も職業もバラバラ。勉強会終了後の懇親会で、ぶっちゃけ話をする機会があり、そこで語られる不満や実情を聞くと「自分は恵まれているかも」とか「もっとマジメに取り組むべきことがたくさんあるな」と、自分の仕事を見つめなおす貴重な機会になっているようです。

   副業までいかなくても、異業種交流することで得られる変化はあるはずです。(西野一輝)

西野一輝(にしの・かずき)
西野一輝(にしの・かずき)
経営・組織戦略コンサルタント
大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000人以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。
著書に、「モチベーション下げマンとの戦い方」(朝日新書)がある。
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