2020年 10月 29日 (木)

「8年間で半年しか働かない私って、ずるい?」育休2回、休業制度の利用で夫の海外赴任に同行「子を産む働く女性に迷惑か?」専門家に聞いた(2)

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「休業中にできる限りのキャリアの準備をしておこう」

職場復帰後はしっかり働く!
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――批判の中で多いのは8年間もブランクを負うことに対してです。「働くために会社に入ったのではないのか?」「浦島太郎になるよ」「使い物にならなくなるよ」と心配する人が多いです。

川上さん「そうした批判をする方々の心情はわかります。しかし、休むことが問題なのか、復帰後に十分な働きが期待できないことが問題なのかは整理しておく必要があります。社員が制度をルール通りに使って休んでいるのに仕事に支障が出てしまうとしたら、それは会社側の制度設計および業務設計が不十分だということになると思います。仕組みを整備して休んでも支障がないようにしておかなければ、社員は安心して休むことができません。
一方で、制度も業務体制もしっかり整っているのに、休む社員に対して感情的な反発が出てしまうようであれば、社員全体の意識改革が必要になってきます。実質的な支障がないにもかかわらず反感を買ってしまうような環境では、社員は安心して休むことはできません。休む社員も、働く社員も、すべての社員が気持ちよく働ける環境を作ることが、結果として会社全体の業績向上にも寄与することになるはずだと考えます。
また、復帰後に十分な働きができるかどうかが問題なのであれば、長期間休業することになっても確実に戦力として復帰できるよう、会社側で休業期間中にフォローアップする仕組みを構築するなどの対策が必要だと考えます」

――なるほど。投稿者個人を批判するのではなく、会社の制度のあり方を考え直すべきだというわけですね。ところで、海外赴任する夫に付いていくことは、働く女性の地位を下げることになる、逆の立場だったら夫は妻についていくだろうか、という意見もあります。この意見についてはどう思いますか。

川上さん「現実問題として、妻側がキャリアをあきらめて、夫側のキャリアを優先するご家庭が多いという傾向はあると思います。いつも妻側があきらめなければならない状況を変えたいと考えている人にとっては受け入れ難いことだと思います。しかし、夫婦どちらの仕事を優先するかは、ご家庭ごとに考え方が異なっていいはずです。投稿者さん自身も納得して夫の海外赴任についていくのであれば、その判断は尊重されるべきだと考えます」

――海外赴任に付いていくべきかどうか。あるいは今後、投稿者は働き続けるうえで何をすべきか。川上さんなら投稿者にどうアドバイスしますか。

川上さん「海外赴任に付いていくべきか否かは、投稿者さんご夫婦の考えが尊重されるべきです。投稿者さんがいずれ復帰して働き続ける気持ちがあるのなら、少なくとも『ずるい』と思っている同期がいる状況を認識した上で対策を立てておく必要があります。復帰後にしっかりと仕事で認めてもらえるように、休業中にできる限りのキャリアの準備をしておくことをお勧めします」

(福田和郎)

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