2020年 9月 21日 (月)

両手で包まれるような、小さく丁寧な時間が流れる書店(Vol.15「手文庫」)

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   靖国通りの裏路地を散策していると、ビルの一角にちょこんと控えめに、手文庫はある。「手文庫」と赤い字で書かれた木製の看板や、正面の小窓の白いカーテンにどこかやわらかさを感じる。こじんまりとした店内はスッキリとした空間だ。

   主だった品は文庫の古書で、片方の壁には背の高い本棚いっぱいに文庫本が、反対側の低い本棚には大判の古書や洋書、児童書などが陳列されている。店内奥の棚にはポストカードや店主お手製のブックカバー、トートバッグなど雑貨類も売られている。

   店内中央にはテーブルと椅子が置かれ、まるで本好きで整理上手な友人宅に訪れたような、親しみやすく爽やかな雰囲気が漂っている。

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赤い字で「手文庫」と書かれた木製の看板が親しみやすさを演出
赤い字で「手文庫」と書かれた木製の看板が親しみやすさを演出

「好きなことをしよう!」と自分らしい店を

   「自分のできる範囲で、無理なくやってます」と微笑むのは店主の的場美枝さん。穏やかな空気感をまとった女性店主だ。「手文庫」を始めたのは2015年2月。神田小川町で開店して4年間営業。ここ神保町には19年2月に移転してきた。

   もともと趣味として長く朗読を続けていた的場さん。古書業に携わるようになったのは、朗読関係の友人の紹介で「@ワンダー」(第5回で紹介)で働いたことがきっかけだった。10年ほど勤務したのちに退職。本に囲まれて働くことの楽しさは深く心に残り、その数年後に「手文庫」を始めようと思い立つことになる。

   「自分の人生を考えたとき、残りの時間は自分の好きなことに費やしたいと思って」と、にっこりと笑いながら的場さんは話す。

   お話の端端にでてくるのは気負わず、「自分のできる範囲で」という言葉。店内に敷かれたフローリングも、窓の白いカーテンも店主のさりげないこだわりが見られる。的場さんらしいペースで、心地良い空間を作り上げてきた。

こじんまりとした店内はスッキリしている
こじんまりとした店内はスッキリしている
なかざわ とも
なかざわ とも
イラストレーター
2016年3月学習院大学文学部卒。セツモードセミナーを経て桑沢デザイン研究所に入学、18年3月卒業。趣味は、宝塚歌劇団、落語、深夜ラジオ、旅行。学生時代より神保町に惹かれ、現在フリーペーパー「おさんぽ神保町」の表紙や本文のイラストを手掛けている。 1994年、東京都生まれ。
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