2024年 4月 26日 (金)

ウィズコロナの秋 ドイツは新たなロックダウンを回避できるのか!?(神木桃子)

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   秋を迎えた欧州では、新型コロナウイルスの感染拡大の波が再び押し寄せてきています。

   ドイツでは2020年9月に入ってから、新規感染者数が2000人を超える日もあり、4月以来となる高い水準を記録。隣国のフランスやスペインでは1万人規模で感染が拡大しており、専門家らは新たな予兆に警鐘を鳴らしています。

   来るべき冬に向けて、ドイツは感染拡大を防ぎ、新たなロックダウンを回避できるのでしょうか――。

  • トラムの停留所に貼られたドイツ連邦保健省のポスター(筆者撮影)
    トラムの停留所に貼られたドイツ連邦保健省のポスター(筆者撮影)
  • トラムの停留所に貼られたドイツ連邦保健省のポスター(筆者撮影)

キャッチーな合言葉で感染予防を啓発

   先日、トラムで移動していたとき、停留所のポスターがふと目に入ってきました。「AHA」という大きな文字にポップなカラーリング。いったい何だろう? と思っていたら、また次の停留所にも同じポスターがあります。よく見てみると、文字の下にはマスクや手、人物のイラストも描かれています。

   じつはこれ、ドイツ連邦保健省の感染予防対策ポスターで、AHAは基本となる3つの対策を表した合言葉なのです。

「A」はAbstand(1.5メートルの間隔保持)
「H」はHygiene(手洗いなどの衛生対策)
「A」はAlltagsmaske(マスクの着用)

   AHAの順序に並べると、同じつづりの「aha」(ドイツ語で「なるほど」、「ほらね」という意味の感嘆詞)を想起させ、耳馴染みがいい言葉になります。また、ポップなデザインで、一見すると対策ポスターに見えません。

   3月末にロックダウンが解除されてから半年以上が経ち、街を歩く人の表情に当時ほどの緊張感はありません。多くの人が新しい生活様式に慣れた状態での、再度の感染拡大の兆し。対策がおろそかにならないよう周知徹底させる目的で、このようなポスターを掲示しているのでしょう。私も、気を引き締めないと、と改めて感じさせられました。

高橋 萌(たかはし・めぐみ)
高橋 萌(たかはし・めぐみ)
ドイツ在住ライター
2007年ドイツへ渡り、ドイツ国際平和村で1年間の住み込みボランティア。その後、現地発行の日本語フリーペーパー「ドイツニュースダイジェスト」に勤めた。元編集長。ドイツ大使館ブログでは「ドイツ・ワークスタイル研究室」を担当。サッカー・ブンデスリーガ大好き。日本人夫とバイリンガル育児に奮闘中。
Twitter: @imim5636
神木桃子(こうぎ・ももこ)
神木桃子(こうぎ・ももこ)
ドイツ在住ライター
島根県生まれ、東京・多摩育ち。物事の成り立ちを知りたいと大学では有機化学を専攻。小売業界でのオーガニック製品や地域産品のバイヤーを経て、2014年よりドイツに移住。「もっと心地よくグリーンな暮らしへ」をテーマに、ドイツのマーケット情報やトレンド、ライフスタイルについて執筆活動中。3歳になる娘と日本人の夫との3人暮らし。
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