2020年 10月 30日 (金)

元三井住友銀行頭取、故西川氏は半沢直樹か? 周囲に媚びない、筋を通す姿勢(大関暁夫)

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   ドラマ「半沢直樹」(TBS系)が、高視聴率を記録する大人気のまま第2シリーズの放映を終えました。以前にも書きましたが、「半沢直樹」は主人公であるメガバンク行員である半沢直樹が繰り広げる勧善懲悪ドラマで、7年前の第1シリーズは、主に銀行内部の悪を次々退治するといった趣向の勧善懲悪モノでした。

   今シリーズでは、さらにスケールアップして民間の悪者退治に飽き足らず、とうとう政界のドンにまでその刃を突きつけるという展開に。実際にはあり得ない話とはわかりつつも、名もなき一庶民が正義感に燃え巨悪を倒すという痛快さが人気の秘密だったのかもしれないと思わされた次第です。

  • 西川善文氏は半沢直樹のようだった(写真は、三井住友銀行)
    西川善文氏は半沢直樹のようだった(写真は、三井住友銀行)
  • 西川善文氏は半沢直樹のようだった(写真は、三井住友銀行)

半沢直樹がラストバンカー「西川氏」にダブった

   そんな人気ドラマが終盤に差しかかった折も折、旧住友銀行の頭取を務め、さくら銀行との合併によりメガバンク「三井住友銀行」をつくった立役者でもある西川善文氏が亡くなられました。

   西川氏は、緻密でありながら大胆さを兼ね備えた熱血・剛腕ぶりから、銀行界で「ザ・ラストバンカー」の異名をとり、古き良き時代のバンカーの名にふさわしい人物と評された方でした。

   たとえ相手が誰であろうとも、自らの意思を自らの言葉でしっかりと主張し決して行動を曲げない半沢直樹のモデルは、もしや「ザ・ラストバンカー」西川善文氏ではなかったか、と訃報を耳にした折に直感的に思ったものです。

   安宅産業の破たん処理、吸収合併した平和相互銀行や大手商社イトマンの不良債権を剛腕で処理した、債権管理のプロとしての実績の数々。イトマン事件では優柔不断な上司、巽外夫頭取をきつい口調で叱責しつつ、会長職を辞しながら、なお院政を目論む磯田一郎「天皇」に退任の鈴をつけたのも西川氏であった、というのは本人の口からも語られていた有名な話です。

   このような頑として筋道通しをまっとうする強さを見せる半面、破たんしたダイエーの債権処理では、法人の連帯保証人であった創業者、中内功氏の個人資産処分をめぐって、中内氏の生活用マンションを処分対象から外すなど温情をみせる一面もあり、冷血一辺倒ではない人情味を感じさせるあたりもまた「ザ・ラストバンカー」と呼ばれる所以であったのでしょう。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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