2021年 5月 17日 (月)

吉永小百合「いつでも夢を」大竹しのぶ「あゝ野麦峠」は感染症映画だった! コロナの今だから映画で励まされたい(1)

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医療現場の大混乱で行われる「命の選別」

   医療現場の大混乱にも共通点がある。WHOから派遣された小林英子は、病院全体を隔離病院に改編、病院を厚生労働省の管轄下に入れることを宣言するが、病院院長が反対する。

「そんなことをすれば一般患者はどうなる。この病院は地区でも唯一の総合病院で市民はここを頼りにしている。一般患者を切り捨てるわけにはいかない!」

   だが、小林英子は聞き入れず、さらに院内感染を防ぐためには汚染区と非汚染区を厳密に区別する。

「私たちは見殺しか!」

と病院に押し寄せる患者に対し、小林は、

「全員の入院は無理よ。そんなことをすれば病院のキャパシティを一気に超える。まともな治療もできなくなるのよ」

と、病院職員に「トリアージ」(患者の選別)を指示するのだった。

   三原さんはこのシーンについて、こう指摘する。

「この辺りは功利主義的な考え方がベースになっています。つまり感染した人や病棟と、感染していない人や病棟を隔離することで、後者を生かす考え方です。ここでは前者の権利は顧みられていません。映画だから脚色は避けられませんが、こうした新興感染症の映画を鑑賞することで、二律背反を迫られている現状を少し客観視できるかもしれません」

(福田和郎)

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