2024年 4月 26日 (金)

コロナ禍の今こそ、ウチの会社の「一品」を探そう!

踊り場からの展開

   こうして見つけた宝物の一品を核に、シェア26%で「地域で一番」の会社にするのが第二段階だ。

   「商品→売場→接客→販促」の順番で強化するのがセオリーだと説いている。お客様は最初に「商品力」を見ている。だから、この順番はおろそかに出来ない。また、「全品おすすめ」ではお客様に伝わらない。「一品の価値」をキャッチコピーで、ズバリ伝えることだ。

   一品を探し当てることに成功し、その商品の売上が伸び始めると、ある程度までは伸長する。しかし、伸びが鈍化する。岡村さんの経験によると、自社の一品が含まれる特性(グレード)内でシェアが40~55%ぐらいになり、トータルシェア(ほかの特性も含むマーケット全体でのシェア)が19~26%になったとき、その踊り場にさしかかるという。

   一品からその他の個別商品へと広げていかないと、その道の「オンリー・ナンバーワン企業」にはなれない。商品展開を広げるだけでなく、自分たちの価値観も合わせて広げていく必要があるという。

   そして最後のステップ、一品を「磨き続ける」段階に至る。岡村さんは社内の分業が財産を腐らせてしまう原因だと考えている。それを打ち破るために、日常業務の外で「分業のくびき」を超える仕組み、たとえば「オフサイトミーティング」の効用をあげている。

   その際のキーワードは、「気楽に」「まじめに」「じっくり」「本質的に」だという。子どもの頃に、どんなことを両親や周りの大人から学んだか? 中学校での思い出のワンシーンは何か? などを語り合うことにより、その人の仕事観やそれが形成された要因、プロセスを知り、チームワークをよくしていく上で重要なポイントになる。四半期に1回か、半年に1回くらいの合宿を勧めている。

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