ハイブリッド型総合書店「honto」が会員数 600万人を突破 コロナが追い風に

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   ハイブリッド型総合書店「honto」が会員数 600万人を突破したと、11月19日発表した。

   緊急事態宣言が発令された2020年4月の月間入会者数が前年比で約2倍となり、その後も前年比50%増のペースを記録。10月に600万人に到達した。

   新型コロナウイルスの感染拡大の状況に応じて「巣ごもり消費」と「リアル書店」での購入を使い分ける利用者に、ネットとリアルを融合した「honto」独自のハイブリッドサービスが評価されていると見ている。

  • ハイブリッド型総合書店「honto」が好調 ネットもリアルも!(写真はイメージ)
    ハイブリッド型総合書店「honto」が好調 ネットもリアルも!(写真はイメージ)
  • ハイブリッド型総合書店「honto」が好調 ネットもリアルも!(写真はイメージ)

電子書籍と紙の本を併用する利用者

   「honto」は、大日本印刷(DNP)が丸善ジュンク堂書店、文教堂およびトゥ・ディファクトと共同で運営。2012年5月にサービスを開始した。電子書籍ストア・本の通販ストアと、リアル書店(丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店、戸田書店〈一部〉)を共通の会員プラットフォームで連携させ、ネットとリアルを融合したハイブリッド型サービスを展開している。

   4月以降、「鬼滅の刃」をはじめとしたコミックのほか、おうち時間が増えたことなどから、断捨離や株式投資、ダイエットなどのジャンルが販売を伸ばしているという。

   またコロナ禍で、電子書籍の購入と、紙の本の通販購入を併用する利用者も大幅に伸びている。

   「honto」では、電子書籍ストア、本の通販ストア、リアル書店(全国の丸善、ジュンク堂書店、文教堂)の在庫情報を一元管理し、在庫検索アプリで各店の在庫状況が確認できる。在庫検索後は、ネット購入はもちろん、リアル書店の店舗を指定して店頭で受け取る「店舗受け取りサービス」も利用できる(文教堂を除く)。

   共通IDによる利用情報の一元化で、購入済みの本や、欲しい本、チェックした本が「My本棚」でいつでも確認できる。紙の本も電子書籍も一括で管理。リアル書店・ネット書店のどこで購入しても共通の「hontoポイント」が貯まるメリットがあるという。

   複数チャネル利用者の購入金額は、電子書籍ストア単独の客単価を「1」とした場合、客単価が2.1倍から5.7倍と、ストアで分散されることなく増加する傾向にある=上図参照

   また、複数ストア利用者の年間客単価は、総じて単体のストア利用者よりも高くなり、紙の本と電子書籍を併用する利用者像が浮かび上がる。

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