2021年 3月 5日 (金)

「オレオレ詐欺」騙しの手口、最多は「会社で横領バレた! 補填のために...」(鷲尾香一)

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   警察庁は2021年2月4日、2020年の特殊詐欺発生状況を発表した。詐欺としての認知件数、被害額とも大幅に減少しているものの、被害者のほとんどは高齢者であり、なかでも女性被害者が多いという構図に変化はない。

   詳しく見てみよう。

  • もしかしたら、騙されたかも……
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2020年の被害額277億8000万円

   2020年の特殊詐欺発生状況は、認知件数1万3526件と前年同期比3325件(19.7%)減少、被害額も277億8000万円と前年同期比38億円(12.0%)減った。直近10年間では、件数では2017年の1万8212件をピークに3年連続、被害金額(実質的な被害金額、以下同じ)は2014年の565億5000万円をピークに6年連続で減少した=図1参照

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   特殊詐欺とは、「被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振り込みその他の方法により、不特定多数の者から現金などを騙し取る犯罪」をいう。

   警察庁では2020年から特殊詐欺を、

  • (1)オレオレ詐欺
  • (2)預貯金詐欺
  • (3)架空料金請求詐欺
  • (4)還付金詐欺
  • (5)融資保証金詐欺
  • (6)金融商品詐欺
  • (7)ギャンブル詐欺
  • (8)交際あっせん詐欺
  • (9)その他の特殊詐欺
  • (10)キャッシュカード詐欺盗

――の10類型に分類している。

   類型別の認知件数では、預貯金詐欺が4118件で最も多く、次いでキャッシュカード詐欺盗2833件、オレオレ詐欺2264件の順となっている=図2参照

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   預貯金詐欺は従来オレオレ詐欺に含まれていた犯行形態を2020年1月から新たな手口として分類したもので、親族、警察官、銀行協会職員などを装い、「あなたの口座が犯罪に利用されており、キャッシュカードの交換手続きが必要である」などの名目で、キャッシュカード、クレジットカード、預貯金通帳などを騙し取る(脅し取る)もの。

   また、キャッシュカード詐欺盗は警察官や銀行協会、大手百貨店などの社員を装って被害者に電話をかけ、「キャッシュカードが不正に利用されている」などの名目により、キャッシュカードなどを準備させたうえで、隙を見るなどし、キャッシュカードなどを窃取するもの。

   類型別の被害総額では、架空料金請求詐欺が79億6000万円、次いでオレオレ詐欺67億2000万円、預貯金詐欺54億4000万円の順となっている=図3参照

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鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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