2021年 4月 15日 (木)

NTTの高額接待、ドコモ「アハモ」が薄汚れて見える! 携帯値下げに期待した人々の失望の声(1)

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   NTTグループによる総務省幹部の高額接待で、携帯電話料金値下げを主導してきた総務官僚ナンバー2の谷脇康彦氏(60)が2021年3月9日、総務審議官を更迭された。

   NTTと総務省の「ズブズブの癒着」が明らかになり、ドコモの新料金プラン「アハモ」(ahamo)も途端に色あせてみえる。

   携帯電話料金の値下げはこれからどうなるのか――。

  • 「自分がリーダーシップを発揮して携帯料金の値下げに取り組む」と発言した武田良太総務大臣
    「自分がリーダーシップを発揮して携帯料金の値下げに取り組む」と発言した武田良太総務大臣
  • 「自分がリーダーシップを発揮して携帯料金の値下げに取り組む」と発言した武田良太総務大臣

「通信行政が10年遅れる」ほどデキる官僚

   NTT幹部から高額接待を受けて更迭された谷脇康彦・前総務審議官(60)は、非常にデキる男だったようだ。携帯電話料金の値下げだけでなく、NHKの受信料問題など、菅義偉政権の目玉政策を一手に仕切ってきた。

   朝日新聞(3月9日付)「総務官僚接待、見えぬ底 政権、政策の推進役失う」は、総務省幹部のこんな嘆きの声を紹介している。

「谷脇氏は、菅首相にも近いことで知られ、首相肝いりの携帯電話料金値下げの推進役だった。谷脇氏の更迭で政権の通信・放送行政に影響が及ぶのは必至だ。総務省幹部は『痛い。通信ばかりでなく放送行政も含めて10年は遅れるかもしれない』と指摘する」

   一人の人物がポストから去ることで、国の大事な行政が10年もの停滞を余儀なくされるほどだというのだ。どれほどデキる男だったのか――。日本経済新聞(3月9日付)「携帯値下げ・6G停滞も 谷脇氏更迭、司令塔不在に」も、こう伝える。

「谷脇康彦氏はNTT分離分割などに関わり、今年夏の次官就任が有力視されていた。谷脇氏はこの20年、固定電話や携帯電話など通信政策に一貫して関わった。菅首相が総務相だった2007年には、課長として携帯電話料金と端末価格の分離プランの導入を主導した。携帯値下げの源流をつくり、当時は業界で『谷脇不況』との言葉まで生まれた。谷脇氏を知る関係者は『行政官としてのビジョンづくりと、永田町への根回しを両方できる人物』と話す」

   「谷脇不況」という言葉が生まれるほど、業界には厳しく当たってきた人物だったようだ。日本経済新聞は、こう続ける。

「総務省は携帯料金引き下げをめぐる競争環境の整備や、2030年代の実用化を目指す次世代通信規格『6G』の研究開発などの重要政策を抱える。武田良太総務大臣は、総務審議官は空席にすると説明した。通信政策の司令塔は一時不在になる。接待問題で多くの幹部が処分を受けており、放送・通信行政が停滞する恐れがある」

   後任を空席にせざるを得ないのは、まだ総務省内の「接待問題」の調査が続いており、うかつに後任を選び、その人物がまた接待を受けていたなどという失態が起こらないようにするためだった。

   谷脇氏は、特に携帯電話料金の値下げ問題では、どんな実績がある人物なのか。朝日新聞(3月9日付)「谷脇氏『首相の懐刀』『ミスター携帯』」が、詳しく紹介している。

「谷脇氏は1984年、旧郵政省(現総務省)に入省。中堅にさしかかる頃から通信畑を歩むようになった。省内では『ミスター携帯』『異能の存在』などと言われ、存在感を放っていた。同省関係者は『携帯電話やインターネット分野の草分け的存在。省内では右に出る者はいなかった』と話す」

   谷脇氏の名が携帯電話業界に広く浸透したのは2007年。総務省は市場の競争を促すため、携帯端末の価格と通信料を分ける「分離プラン」の導入を提案した。目的は国際競争力の強化で、その中核を担ったのが携帯政策を担う課長職を務めた谷脇氏だった。このため、端末の販売台数が一時低下し、業界内から「谷脇不況」と非難を浴びたのだ。

   このように谷脇氏が制度見直しに取り組んでいたとき、菅義偉氏は総務副大臣、総務相だった。以前から前例踏襲や既得権益の打破を訴えてきた菅氏にとって、谷脇氏は携帯業界にメスを入れる「改革派官僚」に映った。同省幹部は朝日新聞記者に、

「谷脇氏はとにかく市場に競争を働かせようとやってきた。それが副大臣、大臣だった菅氏(の心)に刺さったということだ」

と話すのだった。

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