2024年 4月 25日 (木)

2050年「CO2ゼロ宣言」とは何なのか! やる気がゼロ?の菅政権【震災10年 いま再び電力を問う】

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自然エネルギー100%で産業はどう変わるのか?

「自然エネルギー100%への移行は100年に一度の大転換」と飯田哲也さんは言う
「自然エネルギー100%への移行は100年に一度の大転換」と飯田哲也さんは言う

――仮に日本の電力が100%再生可能エネルギーになったら、わたしたちの生活はどのように変わりますか。

飯田さん「自然エネルギー100%への移行は、100年に一度の大転換で、産業界の姿も変えようとしています。化石燃料と原発の大規模集中型の独占的な体制から、再生可能エネルギーと省エネの小規模分散ネットワーク型への大転換です。モビリティの分野でも『電気自動車+自動運転+ライドシェア』への流れが加速し、これまで日本の屋台骨を支えてきた自動車産業は大転換すると予測されています。『電気自動車+自動運転+ライドシェア』は、クルマを買わなくも、スマートフォンでいつでもどこでもクルマに乗れて、移動コストが10分の1になる未来の姿です。遅かれ早かれ、10年ぐらいでクルマを買うライフスタイルは一気に変わります。今、世界の自動車メーカーは、生き残りをかけて自動運転などの分野に投資を集中しています。電気自動車を造って売れば良いという話ではないのです。
自然エネルギー100%への転換は、長い歴史の視点で見ると大転換の時期であり、100年後に今を振り返ってみて『変わった』ことを実感することでしょう。
賢い国は、計画とルールをきちんと作って変わっていこうとしています。その点、日本は遅れています。世界の自然エネルギーはかなり安くなりました。隕石が落ちるかのようにコストが下がっています。その世界のスピードに日本も遅かれ早かれ巻き込まれていくことは明白です。遅れるほど痛みは大きいものになります。いかに早くスムーズに変革していくか。古い価値観で日本の変革を押しとどめている場合ではないのです」
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