2021年 9月 22日 (水)

東大・京大はコンサルが席巻、早慶・MARCHは金融とITが人気 22年卒の就活生が選ぶ注目企業

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   新型コロナウィルスの感染拡大が収束しないなか、就職活動も大きく様変わりした。合同説明会などのリアルなイベントが軒並み中止。オンラインによる面接が中心となり、企業側、学生側双方とも「組織風土を伝えづらい」「自己アピールしづらい」という課題があるのが現状だ。

   それでも水面下では、2022年卒業の大学生の就職活動が佳境を迎えている。就活生はどんな企業の、どこに注目しているだろうか――。

   就職・転職のジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワークが、関東を中心にした、いわゆる上位校とされる9大学の「就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング【大学別編】」を、2021年3月23日に発表した。

  • 面接もオンラインのケースが多い(写真はイメージ)
    面接もオンラインのケースが多い(写真はイメージ)
  • 面接もオンラインのケースが多い(写真はイメージ)

東大・京大は総合商社が凋落、コンサル会社が席巻

   東京大と京都大、そして早稲田大&慶応大、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の9大学。それぞれの大学生が選んだベスト20位の企業から見えてくるものは――。

   「OpenWork」は、会員ユーザーが自分の勤務している企業や官庁などの口コミ情報を投稿する国内最大級の口コミサイトだ。社会人のほか、企業の就職情報を得ようとする学生ユーザーも多く登録している。今回の調査は、すでに登録している上位校といわれる9大学の2022年卒業予定の学生ユーザーが、「特にどの企業を多く検索したか」を調査してまとめた。

   まず全体的に見て、一般学生を対象にした各種の就職希望ランキングでは、常に上位を独占する総合商社の人気が凋落していることが目立つ。

   今回の東京大・京都大・早慶・MARCHの調査に関しては、ランクインしたのは三菱商事と三井物産の2社だけだった。働き方改革が進んだことで、昭和の「モーレツ社員」と年功序列の気風を色濃く残すとされる総合商社は敬遠されたようだ。

   その代わりに上位を占めるのは、日系、外資系を含めてコンサルティング会社だ。特に東京大学と京都大学では、ともに国内最大級のコンサルティングファームである野村総合研究所が1位になった。東京大では1位の野村総合研究所以下、2位アクセンチュア、8位PwCコンサルティングなど5社も並んだ。

   一方、京都大のランキングでは、関西電力や大阪ガスなどの関西のインフラ企業や、パナソニック、サントリーといった関西に本社を置く企業が目立つ=下表参照

(表1)東京大と京都大の注目企業ランキング(OpenWork作成)
(表1)東京大と京都大の注目企業ランキング(OpenWork作成)

   それぞれ、どういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員クチコミから見ると――。

野村総合研究所「各業界のリーディングカンパニーの支援をさせて頂くことで、間接的ではあるが、世の中に影響を与えることができる。また、一流のプロジェクトマネジャーが多く、その元で仕事をすることで、自ずと成長できる環境にあると感じる。研修は非常に多岐に渡り、IT未経験で入社しても、しっかりプロフェッショナルとして業務できるレベルまで引き上げてくれる環境が整っている。また手を挙げれば、会社のお金で英会話を受講できるし、海外トレーニーに派遣してもらうことも可能」(アプリケーションエンジニア、男性)
三菱商事「間違いないなく国内トップレベルの優秀な人間が集まり、自己を磨くことが出来る。業務の要求レベルも高く、細部にまでこだわり、成果及び結果も重視する。また、日本を背負った一大プロジェクトを担うこともあり、自分の仕事が人々の生活を支えていると考えるとモチベーションにつながる。社会人としてのマナー、振る舞いの水準は高く、新卒社員は間違いなく『しっかりした』社会人に育つ。能力開発としても、日々の業務で多くのことが身につくだけでなく、社内の福利厚生により資格及び語学試験への支援が充実している」(総合職、男性)
富士フイルム「入社歴が浅い段階からも比較的大きなプロジェクトを任せてもらえて、働きがいが非常にあると感じている。プロジェクトをマネージする力は若手の頃から身につくと思われる。キャリア開発について定期的に意見交換される場が設定されるなど風通しも良い。研修プログラムなども整備されており、定期的に受講している社員もいる」(営業、男性)
パナソニック「配属先にもよるが、若手を大事にしようとする雰囲気で、組織として育てる風潮にある。若手プロジェクトも多く、部署を越えた交流も多い。グローバルな仕事も、望めば担当させてもらえる。20代のうちは積極的にやりたいことをアピールすれば、先輩や上司がよくアドバイスしてくれることが多かった」(知財、女性)

早慶・MARCHは金融系とIT関連が主流に

   早稲田大・慶應義塾大のランキングでは、上位に東京海上日動火災保険や、三井住友銀行、三菱UFJ銀行など金融系がランクインした。IT大手の富士通は両方でランクインしている。

   また、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)のランキングでは、システムインテグレーターのSCSKが2位に入ったのが目につく。このほか、エヌ・ティ・ティ(NTT)データ、富士通、Sky、伊藤忠テクノソリューションズ、サイバーエージェント、日本ユニシスなどIT関連企業がズラリと並ぶのが特徴だ=下表参照

(表2)早慶とMARCH5大学の注目企業ランキング(OpenWork作成)
(表2)早慶とMARCH5大学の注目企業ランキング(OpenWork作成)

   それぞれの企業の働きがいや成長環境を、新卒入社した社員クチコミから見ると――。

東京海上日動火災保険「エリアコースであっても、希望し、かなえばグローバルに働くことができる。大企業客先を任せてもらい、保険契約締結まで裁量を持って遂行できる。海外出張や海外客先とメールや電話でのやりとりもあり、世界とつながることができる。人を育てる文化を非常に重要視しており、苦手や未経験であっても、十分に相談やアドバイスをもらう機会もあり、背中を押してチャレンジさせてくれる。年3回上司と、自身の年間目標やキャリアについて面談をする機会があり、強みや弱みをもとにアドバイスをもらうことができる」(総合職エリアコース、女性)
三井住友銀行「ただお金を貸すことだけが銀行の仕事ではなくなっている。経営者とともに当社の経営戦略をディスカッションしていき、経営課題を洗い出し、ソリューションを提供すること。この動きを本部まで巻き込んで完結できた時にはやりがいを感じる。また、若いうちから経営者とコミュニケーションを取れるのは非常に良い経験になる。転職者も増えているが、全員が名の知れた会社に転職し、活躍していると耳にする。社会人として基礎作りがかなり身につく会社であると感じる」(営業、男性)
SCSK「自身で手をあげれば、大規模プロジェクトや最新技術を使用したプロジェクトに参加できることができる。風通しがよく、意見を発しやすい環境にあり働きやすい。研修は充実しており、社員を成長させようとしている意識が感じられる。ただし、現場によっては全く研修に参加できないところもある。キャリア開発は、上長と自身のキャリア形成について話し合う面談が年1回行われる。そこで自身のキャリアと今後について話し合い、異動希望や職種変更、希望したいプロジェクトなどを伝えることができる。ただし、希望が通るかどうかは所属部署の状況に大きく委ねられる」(インフラエンジニア、男性)
富士通「大企業として規模が大きな仕事ができ、取引先トップ経営層との関わりもあるため非常にやりがいがある。自身のスキルアップを常に求められる。会社のバックアップは厚いとは思うが、自分でキャリアプランを立てて積極的に動く必要がある。社内研修は非常に充実しており、自分で選択して研修を受けることができる。学ぶ姿勢が非常に評価されるので、研修なども受けやすい風土。また、ジョブ型になることで職種間異動も増えてきており、今後は更にキャリア開発の機会、チャンスが増えていくと思われる」(営業、女性)

   なお調査は、2022年卒業予定の登録している学生ユーザー約13万7000人(2021年3月7日現在)のうち、東京大、京都大、早慶、MARCH5大学の学生(総計2万6593人)に限定して検索企業を集計した。

(福田和郎)

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