2024年 4月 25日 (木)

「初めてまともなことを言った!」と喜べない二階幹事長の「五輪中止」発言の狙いは何だ?(1)

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「初めてまともなことを言ってくれた!」

と、二階俊博・自民党幹事長(82)の評価がネット上で上がっている。

   2021年4月15日、TBSのCS番組で東京五輪・パラリンピックについて、

「新型コロナウイルスの感染が拡大して、とても無理というならスパッとやめなきゃ」

と、五輪中止の選択肢があると認めたのだ。

   国民感覚から言えば当たり前の話だが、何が何でも開催と突き進んでいる政府や東京五輪組織委員会、そして政界に衝撃が走った。

「老獪なあの人のことだから、ウッカリ失言ではないな」

と憶測が飛んでいる。

  • 二階俊博・自民党幹事長の五輪中止発言の真意は?(2021年3月、自民党公式サイトより)
    二階俊博・自民党幹事長の五輪中止発言の真意は?(2021年3月、自民党公式サイトより)
  • 二階俊博・自民党幹事長の五輪中止発言の真意は?(2021年3月、自民党公式サイトより)

感染をまん延させれば、何のための五輪かわからない

   自民党の二階俊博幹事長の驚きの発言が飛び出したのは2021年4月15日11時30分放送のTBSのCSニュース番組「国会トークフロントライン」のインタビューだった。

   衆議院解散・総選挙の時期などを聞かれた後、話題は新型コロナウイルスの変異ウイルスが猛威を振るう中での東京五輪・パラリンピックの開催問題に移った。

   感染がさらに拡大しても東京五輪は開けるのか、と聞かれた二階俊博幹事長は、こう答えたのだった。

「これ以上とても無理だということだったら、これはもうスパッとやめなきゃいけない」

   「ええッ!」と司会者が驚き、「開催中止も選択肢の中にあるのか?」

と改めて聞き直すと、こう答えたのだった。

「それは当然だ。オリンピックで感染をまん延させたとなれば、何のためのオリンピックかわからない。その時の状況で判断しなくてはならない」

   TBSがyoutobe上に公開している同番組の動画を見直しても、二階氏は終始落ち着いてインタビューに答えており、感情的になったり、ウッカリ口を滑らしたりしたわけではなさそうだ。だいいち生番組ではなく収録だから、「しまった」という意識があれば修正可能のはずだ。

   また、二階発言の放送より3時間前の同日朝、ワクチン接種担当の河野太郎・規制改革担当大臣がテレビ朝日の情報番組「モーニングショー」に生出演、東京五輪の開催のあり方について聞かれて、こう答えた。

「こういうコロナの状況では、開催できるやり方でやるということだと思う。それはおそらく、無観客ということになるのかもしれない。いつものオリンピックとはやり方が違うのだと思う」

と、閣僚としては初めて「無観客開催」に言及したのだった。

   観客問題については海外からの受け入れ断念は決まっているが、国内観客をどのくらいの規模で会場に入れるかは、組織委は5月に決めるとしている。こちらも二階氏同様にずいぶん踏み込んだ発言だ。

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