2021年 6月 19日 (土)

バイデン米大統領は「五輪開催」をスルー 菅首相「海外に日本の恥をさらさないで」の声(1)

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「努力」は支持するが、「開催」は支持していない

   バイデン大統領が菅首相に「東京五輪の開催支持」の明確な言質を与えなかった理由は何か。

   毎日新聞(4月18日付)「東京五輪『コロナに勝利』使わず 日米協調、一部すれ違い」は、こう伝える。

「菅首相は共同記者会見で、『バイデン大統領から(開催の)決意に対する支持を改めて表明していただいた』と胸を張った。超大国である米国の『支持』に、大会組織委員会の幹部は『久しぶりのグッドニュース』と声を弾ませた。国内では、大阪で公道での聖火リレーが中止されたほか、自民党の二階俊博幹事長の『中止』発言で火消しに追われたばかりだ」
二階俊博幹事長の「五輪中止」発言はバイデン大統領の「つれなさ」を予想していた?
二階俊博幹事長の「五輪中止」発言はバイデン大統領の「つれなさ」を予想していた?

   記者会見で菅首相に質問を無視されたロイター通信は4月16日、

「『パンデミックを封じ込められない東京五輪は再考しなければならない』と世界に報道した」

   毎日新聞が続ける。

「今回、米政権が『支持』を表明したことで、ひとまず中止への流れが加速する事態はさけられたが、バイデン大統領が会見で自ら五輪に触れることはなかった」

   そもそも、米国の「支持」は本当に「開催することに対する支持」なのかと、毎日新聞は疑問を投げかける。

「2月の主要7か国(G7)首脳会議でも、バイデン大統領を含むすべての首脳から『支持』を得たが、この時も『日本の決意を支持する』との表現だった。今回の共同声明でも『菅首相の努力を支持する』と記すにとどまった。このため、開催自体は支持していないのではとの見方もある。ある大会関係者は『本当に賛成したか疑問が残る。開催を支持する表明ではないのでは』と不安を口にした」

   日本政府の「決意」や「努力」は認めます、という外交辞令ではないか、というわけだ。G7首脳会議の時は「決意」という重い言葉だったが、今回はより軽い「努力」に変わったことも気になる。

   日本経済新聞(4月18日付)「米『五輪への努力支持』 菅首相『世界の団結の象徴』」も、バイデン大統領の冷ややかな態度をこういぶかしがる。

「共同声明で米国は『首相の努力は支持する』と明記したものの、選手団の派遣などには言及しなかった。会談後の共同記者会見で東京五輪について語ったのは首相だけだ。バイデン氏は会見で男子ゴルフ、マスターズ・トーナメントで優勝した松山英樹選手を『日本人がどれほど誇らしいと思ったかわかる』とたたえた。しかし、五輪種目でもあるゴルフに触れながら、東京五輪そのものについては口にしなかった」

   そして、背景についてこう説明する。

「新型コロナの感染拡大への懸念がある。開催まで100日を切ったとはいえ、感染力が高い変異ウイルスも広がり、世界的に新型コロナに関する見通しが立たない。米国内も不透明さを抱えるなかで、開催や参加を明言するのはリスクがある」

   政治アナリストの伊藤敦夫氏は、スポーツニッポン(4月18日付)の取材に、こうコメントした。

「『ヨシ』『ジョー』と呼び合っていたが、これは『ロン・ヤス会談』から続く儀礼的なもの。可も不可もない。東京五輪開催について、菅首相は米国の全面的な支持を期待していたのだろうから、『努力を支持する』という表現にとどまり、肩透かしに終わった印象は否めない」
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