2024年 5月 5日 (日)

トヨタ新EV戦略を明らかに SUBARUと共同開発の「bZ4X」 HVだけでは生き残れない

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素早いレスポンスと高い走行性能

全長は「Cセグメント」ながら室内は「Dセグメント」並みを実現
全長は「Cセグメント」ながら室内は「Dセグメント」並みを実現

   そうした状況から一気に最前線に飛び出そうと発表されたのが、今回の新EVシリーズ「TOYOTA bZ」計画だ。

   「bZ」は、「beyond Zero(ビヨンドゼロ=ゼロを超えて)」の略で、「ゼロエミッション」以上の価値を提供する意味を込めた。トヨタは「中国、米国、欧州などEVの需要や再生可能エネルギーによる電力供給が多い地域で、多くのお客様に受け入れていただけることを目指しているEV」と説明する。

   NEWモデル「TOYOTA bZ4X」は、SUBARU(スバル)と共同開発したSUVタイプ。トヨタとスバルが2020年12月に発表した新EV専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用。全長はセダンやハッチバック並み(Cセグメント)ながら、より広く価格も高い設定(Dセグメント)の室内空間を実現した。

   航空機の操縦桿のようなステアリングが新時代のEVを印象づける。搭載した新AWD(全輪駆動)システムもスバルと共同開発。素早いレスポンスと高い走行性能を実現した。

 航空機の操縦桿のようなステアリング
航空機の操縦桿のようなステアリング

   モーターが動力となると同時に発電機の役割を果たす回生エネルギー技術の活用に加え、停車中も充電を行うなど、EVならではの環境性能をさらに上積みするソーラー充電システムを採用。利用者に不便を感じさせない航続距離を確保するという。

   TOYOTA bZシリーズは、スバルのほか、グループ会社のダイハツ工業や資本提携を結んだスズキ、中国のEV大手、BYD(比亜迪)をパートナーとして開発を進める計画。ただ、TOYOTA bZ4Xのスペックなどは発表されていない。

   「電気自動車で幸せになる」、「EV時代の夜明け」などの著書があるEVsmartブログの編集長、寄本好則さんは、性能の詳細がわからないため「残念ながら評価しようがない」というが、今回の発表に接して期待が高まったと、こう述べた。

「2025年までにEV15車種という内容があったこと、またアライアンス先としてダイハツやスズキが挙げられていたことから日本市場に向けた画期的な軽や小型EVの登場に期待します。2025年まであと4年ほど。15車種を広範に市販していくためにも、全固体電池はもとより、既存技術で実現可能なリチウムイオン電池量産や改良への朗報を心待ちにしています」
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