2021年 6月 17日 (木)

尾身茂会長も「中止」を進言した東京五輪 バッハ会長は「ノーベル平和賞」を狙ってるってマジ?(1)

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菅首相「IOCが開催を決めたから」の一点張り

   ところが、この声は表向きは菅義偉首相に、響いていないように見える。菅首相は同日、報道各社に書面で「IOCが(開催を)決定したから東京五輪を開く」という決まり文句の回答を寄こした。これは、4月23日の記者会見で指名されなかった新聞社の記者たちに書面で答えたものだった。

   東京新聞(4月29日付)「『五輪開催の基準は?』書面でも答えず 本紙の再質問に菅首相」が、首相の誠意ゼロの姿勢をこう伝える。

「政府は4月28日、菅義偉首相の23日の記者会見で指名されなかった報道機関が提出した質問に書面で回答した。本紙は会見で指名され、新型コロナの感染が拡大する中で東京五輪を開催する判断基準について質問したが、首相は明確に答えなかった。そのため本紙は書面で再質問したが、回答はなかった。 首相会見は『1社1問』に限られ、答えが不十分な場合でも追加質問を認めていない。京都新聞は書面の質問で『会見は一人1問で、不明な点を再質問できないため、会見を見ている国民はすっきりしない』と指摘。会見での本紙の質問を受ける形で、開催可否の基準を聞いた。首相は『IOC(国際オリンピック委員会)は今年7月から開催することを既に決定している』と、会見と同様の主張を繰り返した」
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(写真説明2)弱気になってきた菅義偉首相

   つまり、新型コロナの感染が拡大する中で東京五輪を開催する判断基準は何かという、いま最も国民が知りたいことを聞いた東京新聞には答えなかった。それは首相会見の「1社1問」というルールに反するからだった。しかし、京都新聞が東京新聞をフォローする形で同じ質問を書面ですると、回答を寄こした。だが、相変わらず「IOCが決めたから」という小学生のような答えに終始したのだった。

   橋本聖子・組織委会長も尾身茂氏の発言をスルーした。スポーツニッポン(4月28日付)「橋本聖子会長『安全安心最優先の大会をどのように目指すか』尾身氏の発言も意に介さず」が、木で鼻をくくったような態度をこう伝える。

「橋本聖子会長と武藤敏郎事務総長が5月28日、IOC、IPC(国際パラリンピック委員会)、政府、東京都の各代表者による5者協議を終えて会見を行った。尾身茂会長の発言について問われた橋本会長は、『本日の5者協議でも開催することは合意した。尾身会長の発言も承知しているが、専門家の知見も踏まえながら安心・安全な大会を開く会議を精力的に行っている』と話した」
(福田和郎)
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