2024年 4月 17日 (水)

不登校から18歳で起業 人生を救ってくれた「ゲーム」を通じて、子供たちに伝えたいこと(後編)【若手経営者インタビュー】

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不登校を経験「マイノリティでもダメじゃない」

――過去7年にわたって不登校を経験したことを、小幡さんはどう思っていますか。

小幡さん「不登校を経験したことで、マイノリティでもダメじゃないという価値観が育ったと思います。だから起業も違和感なかった。みんながこっちだからこっちっていうのを疑えるようになりました」
不登校が現在の価値観につながった
不登校が現在の価値観につながった

――起業を通じて学んだことはありますか。

小幡さん「起業はしなくても、起業できる状態にあった方がいいと思いました。仕事とかで遭遇する理不尽って、すごくストレスになる。でも、自分で稼ぐ力がなくて、辞める選択肢がない状態だと、そこでNOとはなかなか言えないですよね。
でも、辞める選択肢があればNOと言えます。それを言って終わることもあるし、自分の意見をしっかり言って、やりたいことができるようになって、仕事が楽しくなることもあると思います。辞められるカードを持つことで、辞めなくてよくなるということです」

――起業できる状態とは、どんな状態ですか。

小幡さん「自分一人が生きていくだけのお金を稼げる状態です。起業は人をいっぱい雇って、借金してというイメージがあるかもしれませんが、お金がないならお金がかからないことをやれば良くて。僕も5万円のお年玉でスタートしていますが、自分が扱えるお金の範囲でやるのがいいと思います。これまで借金は一度もしたことないですね。
それより大事なのが『仲間』だと思います。最初に応援してくれる人ですね。実績ができれば人が集まってきますが、実績がない中で支援してくれる人を何人作れるかは大切です。僕の時も助けてくれた人が何人かいますし、僕もできるだけ助けられたらいいなと思っています」

――これまでの人間関係や支援者が、起業の支えになるのですね。最後に、小幡さんの今後の展望を教えてください。

小幡さん「ゲムトレをはじめ、小中学生の教育に関することを頑張りたいと思っています。お金の稼ぎ方や、起業の仕方を教えるようなプログラムをやりたいです。たとえば中学生が月1万くらい稼げるようなプチ企業を作れたらと思っています。
特に力を入れたいのが、オンラインです。僕は地方に生まれましたが、田舎は学校が合わなかったときに転校すらできない。たまたまフリースクールがあったから良かったけど、なかったら詰んでいました。日本中に場所のインフラを作るのはハードル高いので、オンラインで新しい価値観を知って、学べるようなものを作りたいと思っています」

(会社ウォッチ編集部 笹木萌)

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