2024年 4月 26日 (金)

知事のワクチン優先接種は「上級国民」の割り込みと同じか! あなたはどう思う?

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行政トップは安全を示すために率先して打とう

   ネット上では、知事などの自治体トップは率先してワクチンを接種するべきだという声が圧倒的に多い。

   日本総合研究所調査部マクロ経済研究センター所長の石川智久氏は、こう指摘した。

「私としては、(1)ワクチン副作用懸念があるなか、外国の首脳は率先して接種して、ワクチンの安全性をアピールしている(2)司令塔である首長が感染しては地方行政が機能停止する(3)予約キャンセルが発生した場合、コロナ対応する人々がそれを接種したほうがムダにならず、集団免疫に近づくなどの理由から、首長が接種することは意味があると思う。コロナは自然災害クラスの喫緊の問題だ。地方行政のあり方の視点から冷静に報じる必要がある」

   ほかにもこんな意見が相次いだ。

「年齢関係なく首長の先行接種は当然だと思う。首長はコロナだけに対応しているわけではない。梅雨に入れば豪雨災害が心配だし、最近、各地で地震が頻発している。自然災害の対応も必要。その時、首長がコロナに感染して重症化していたら行政の空白を生じる。自分は医療従事者などという言い訳なんかしないで、堂々と打つべきだ」
「知事は権限がものすごく大きい。傘下に県警や消防も含まれています。自衛隊の災害派遣を決められるのも知事です。歯車の中心がいないと、県民の生活と安全は守れません。個人的には47都道府県の知事は、もうとっくに接種済みと思っていましたから、たった3人だけなんてショックです」
「北九州市長の北橋健治さん(68歳)は4月のかなり早い時期に、真っ先にワクチン接種しました。接種模様は地元のニュースで流されました。市長曰く『全然痛くありませんでした。ご覧のように副作用もありませんよ』とカメラの前でやわらかに応じていました。副作用や痛みを心配する市民が多いので、私をはじめ多くの福岡県民は安心したと思います。コソコソやるのは、何らかのやましい気持ちがあるから。堂々と公表すれば、ここまで問題にならなかったと思います」
「北橋市長は本当に印象的で良かったですよね。北九州市が政令指定都市の中で、高齢化率がトップであることを十分意識した上での行動です。テレビの前で副作用の問題がないことを市民にしっかりと見せていました。誰も文句を言う人はいませんでした。これこそトップの役割です」

   また、こんな指摘もあった。

「ワクチン接種が始まる前は『政治家が先に打って安全を確認しろ!』と言う人がいる。実際に政治家がワクチンを打ったら、『上級国民を優先するのか!』と批判している人がいる。こういう誰かの足を引っ張る風潮、もうやめよう」
「医師です。新型コロナウイルスの沈静化のために重要なことは、可能な限りワクチンを迅速に国民全体に普及することであり、それには公平性よりも効率を重視するべきです。医療者がクラスターを起こせばそれが滞る恐れがある。また首長が感染すれば県政や市政が滞る可能性があるため、効率を重視するならば首長の先行接種は極めて合理的です。高齢者優先に関しては、高齢者が感染した場合に医療者の手が数倍必要になるためですが、正直、ワクチンの迅速普及では何の効果ももたらしません。むしろ現場では文句や怒号が多い、送迎やタクシーの手配が必要、ネットが使えない...など迅速さへの妨げになっています。もう少し全体的に柔軟な思考能力を持つべきではないでしょうか?」

(福田和郎)

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