2021年 6月 13日 (日)

「日本のセキュリティは大丈夫?」ワクチン接種お粗末すぎるミス 岸防衛相が朝日と毎日に八つ当たり(2)

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   東京23区と大阪市の住民を対象とした新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け大規模集団接種のウェブ予約が、2021年5月17日から始まった。防衛省が自衛隊を大々的に動員した菅義偉内閣の一大プロジェクトだ。

   ところが、朝日新聞出版と毎日新聞の記者が、実際の接種券に記載していない架空の数字を入力しても予約をできることを暴露。さあ、怒ったのは岸信夫防衛大臣だ。システムの欠陥を反省するどころか、「悪質な行為だ!」と両社に抗議するありさま。

   ネット上では、

「こんなにセキュリティのいい加減な人物が防衛大臣をやっていて、大丈夫かニッポン?」

   と、呆れる声が殺到している。

  • 7月末までの全高齢者ワクチン接種の公約が難しくなった菅義偉首相
    7月末までの全高齢者ワクチン接種の公約が難しくなった菅義偉首相
  • 7月末までの全高齢者ワクチン接種の公約が難しくなった菅義偉首相

官邸の「鶴の一声」で始まった突貫工事の付け焼刃

   そもそも、防衛省による新型コロナウイルスワクチンの大規模集団接種のウェブ予約システムが突貫工事の付け焼刃だったことは、多くのメディアがそろって指摘する。

   河野太郎ワクチン担当大臣とは別ルートでのワクチン接種を強行したため、最初から自治体のシステムと連携できていなかった。そのため「二重予約」「三重予約」が多発することは政府も認めていたのだ。

   たとえば、朝日新聞(5月18日付)「大規模接種へ突貫工事、二重予約把握できぬシステム 『官邸案件』自衛隊を投入」がこう伝える。

「東京会場を視察した中山泰秀防衛副大臣は自衛隊医官らを前に『自衛隊の歴史が始まって以来、初めてのオペレーションに臨むことになる』と語った。そんな史上初の活動は『首相官邸の鶴の一声』(防衛省幹部)で動き始めた。菅義偉首相が4月27日、岸信夫防衛相に対し、自衛隊が主体となって大規模接種センターを運営するよう指示した」

   菅首相が岸防衛相に指示してから、わずか3週間で始めたわけだ。7月末までに高齢者の接種を終わらせるという政権の「公約」を実行させるための窮余の一策だ。

   背景には、ワクチン接種の遅れが東京五輪の開催を難しくするうえ、内閣の支持率急降下につながり、政権の命取りになることがあった。

   官邸幹部は、朝日新聞記者の取材に、

「6月末までに相当打てれば、世の中の雰囲気も変わっていくだろう」

   と、風当たりが弱まるという期待もあった。

   しかし、朝日新聞はこう結んでいる。

「ただ、東京と大阪の両会場を合わせても、接種ができる能力は1日最大で1万5000人。首相が掲げた『1日100万回』のわずか1.5%だ。官邸幹部は『大規模接種では数は稼げない』とため息をつく」

   そこに今回、システムの恥ずかしいくらいの欠陥が明らかになり、修正を余儀なくされた。「7月末までの高齢者全員接種」の公約は、ますます遠ざかった。

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