2024年 4月 17日 (水)

下落傾向のビットコイン相場に挑む 先手を打った職業大学校、明大と同志社大は様子見(第1節)【暗号通貨バトル Aグループ】

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今、買うのは「正気の沙汰でない」(同志社大学 しがないトレーダー)

   「これから半年間、暗号通貨取引がんばるぞー!」と言った矢先に、暗号通貨は大暴落。個人的に所有している暗号通貨も暴落により、大きなダメージを受けた。

   正直、今は暴落の真最中だと考えているので、暗号通貨を買うつもりはまったくない。そんなワケで、なぜこのような暴落が起きているのか。自分なりにまとめたいと思う。

   4月15日、ビットコイン(BTC)は最高値の6万3410ドルを付ける。これは、Coinbaseの上場によるものだと考えられている。その後、中国のマイニング業者の電力供給が止まりビットコインは30%下落。この時はまだ上昇トレンドは続いていると考えられていた。

   それから少し時は経ち5月13日、テスラ社がビットコインのマイニングは環境に悪いという理由から、BTC決済を停止した。それに追い打ちをかけるように、中国のマイニングや取引の取り締まり強化の表明や、香港の個人投資家の取引を禁止する法案の検討ニュースなどにより、暗号通貨は滝のように暴落して一時、ビットコインは最高水準だった約6万ドルの半分ほどになった。まだまだ下降トレンドは続いており、現在(5月29日0時30分)3万7000ドルほどである。

   このビットコインや暗号通貨の下落は、これらのニュースを含め、大きく3つの要因で下落していると考えられている。

   まず、一つ目はアメリカの金融の引き締めである。暗号通貨のバブルのような上昇は、アメリカの金融緩和によるものが大きいと考えられていた。そのようなこともあり、暗号通貨が金融の引き締めを警戒し、下落しているのではないかと考えられている。

   次は、アメリカの上場企業での、ビットコインを使った決済の流れが途絶えたことである。テスラ社が環境問題を取り上げ、ビットコインの決済を禁止したことにより、アメリカの上場企業に波及するのではないかという考えである。

   最後に、中国のマイニングや取引の取り締まり強化表明である。このような表明は過去に幾度もあったが、今回は中国の副総理である劉鶴の表明であるため警戒されている。会議で劉鶴は「取り締まりを強化する」ではなく、「打撃を与える」という言葉を使ったことから、マーケットは警戒状態に入ったと考える。

   このようなニュースが蔓延する5月25日、米テスラのイーロンマスクCEOが、北米のマイナーたちと会議を行い、エネルギー消費の透明性を推進することに合意をしたというツイートから、ビットコインが4万ドルまで戻った。しかし、上昇は続かず、それからまた下落が続いている。

   これらのことから、今週は暗号通貨の取引をしていない。プラス材料も少しあったが、それ以上にマイナス材料が圧倒的に多い。今の相場で現物を買うことは、正気の沙汰ではないと考える。今週は買わない言い訳を述べるだけになってしまったが、来週は相場が落ち着き、取引をできることを祈る。

   ◆児山将のワンポイントアドバイス>
丁寧なファンダメンタルズの分析が素晴らしいですね。暗号通貨の上昇は、金融緩和からくるカネ余りが株高に繋がった影響が大きいでしょう。年初から、アメリカ人株式投資家も仮想通貨の取引を始めるようになりました。
さて、目先の株式市場は金融緩和の縮小に敏感です。本格的な経済回復の見通しが立たなければ、株価は上昇に転じづらく、暗号通貨にはもっと厳しい状況となりそうです。 それらを考えると、やはり米国の経済指標とテスラなどの暗号通貨に影響を与える人物の発言、そして中国動向が相場を左右するといえそうですね。

1万円からの損益  プラス・マイナスゼロ
5月28日現在           1万円

同志社大学 しがないトレーダー
同志社大学 しがないトレーダー
同志社大学法学部2年。茶道部に入っており、趣味は読書と映画鑑賞。父親の影響もあり、幼いころから投資への関心が強く、2017年から暗号通貨市場に興味を持つ。夢は、積立投資で早期リタイヤし、やりたいことをして幸せに生きること。トレード自体は始めたばかりなので、初心者。半年間で暗号通貨を知り尽くすのが目標。
◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。
学生投資連合USIC

「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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