2024年 4月 25日 (木)

コロナ禍でも環境政策は待ったなし! ドイツに見た? レジ袋有料化のその先(神木桃子)

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続々と決まるプラスチックごみ削減法案

   レジ袋の禁止以外にも、生活のさまざまなシーンでプラスチックごみ削減に向けた動きが加速しているドイツ。すべての使い捨てペットボトル容器にデポジット(預り金)が課金され、回収が促されるようになることや(2022年施行)、飲食店やカフェでは繰り返し使うことのできるリターナブル容器やリターナブルカップの提供が義務づけられること(2023年施行)がすでに決定しています。

7月から禁止となる使い捨てプラスチック製品の一覧(出典:ドイツ連邦環境省)
7月から禁止となる使い捨てプラスチック製品の一覧(出典:ドイツ連邦環境省)

   直近では、今年の7月からカトラリーや皿、飲料用ストロー、マドラー、綿棒、風船の芯などの使い捨てプラスチック製品が禁止となります。発砲スチロール製のテイクアウト容器や飲料用カップも禁止対象となるため、すでに多くの飲食店では紙製や、リサイクル可能なプラスチック製の容器に切り替わっています。

   これは、使い捨てプラスチック製品の流通を禁止するEU指令によって、加盟国が2021年7月までに義務づけられた国内法制化に対応するもの。奇しくも、日本のレジ袋有料化からちょうど1年のタイミングで、欧州ではさらに踏み込んだ規制へと変革を進めることとなります。

   もし、日本国内で有料化の成果が問われるのであれば、これらの事例を踏まえ、前向きな議論を進めてほしいものです。(神木桃子)

高橋 萌(たかはし・めぐみ)
高橋 萌(たかはし・めぐみ)
ドイツ在住ライター
2007年ドイツへ渡り、ドイツ国際平和村で1年間の住み込みボランティア。その後、現地発行の日本語フリーペーパー「ドイツニュースダイジェスト」に勤めた。元編集長。ドイツ大使館ブログでは「ドイツ・ワークスタイル研究室」を担当。サッカー・ブンデスリーガ大好き。日本人夫とバイリンガル育児に奮闘中。
Twitter: @imim5636
神木桃子(こうぎ・ももこ)
神木桃子(こうぎ・ももこ)
ドイツ在住ライター
島根県生まれ、東京・多摩育ち。物事の成り立ちを知りたいと大学では有機化学を専攻。小売業界でのオーガニック製品や地域産品のバイヤーを経て、2014年よりドイツに移住。「もっと心地よくグリーンな暮らしへ」をテーマに、ドイツのマーケット情報やトレンド、ライフスタイルについて執筆活動中。3歳になる娘と日本人の夫との3人暮らし。
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