2021年 6月 19日 (土)

閑古鳥鳴く自衛隊接種会場「全国から来て」に怒りの声 「GoToワクチンで感染を広げる気か!」(2)

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   スタートした時は「推すな、押すな」の大盛況だった自衛隊による新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センター。わずか2週間で、閑古鳥が鳴くありさまに......。

   全国各地で自治体が始めた大規模接種会場も同様のガラガラ状態だ。

   あわてた防衛省では2021年6月10日、対象地域を全国に広げた。「遠く北海道や沖縄からもどんどん来てほしい」というわけだが、ネット上では、

「GoToトラベルならぬGoToワクチンか? 都道府県をまたぐ移動を控えてほしいと政府が呼びかけているのに、感染拡大する行動を勧めてどうする!」

と、猛批判が上がっている。

  • 大阪・中之島の自衛隊大規模接種センター(防衛省の公式サイトより)
    大阪・中之島の自衛隊大規模接種センター(防衛省の公式サイトより)
  • 大阪・中之島の自衛隊大規模接種センター(防衛省の公式サイトより)

4000人分の予約に47人だけの愛知県

   北海道でも大規模接種会場は閑散としていた。北海道新聞(6月10日付)「高齢者接種の予約伸び悩み 札幌の大規模会場、加速の鍵は」によると、北海道と札幌市は65歳以上を対象にした大規模接種会場を市内に4か所開設した。全国の主要都市の中では高齢者の接種率が低く、政府が掲げる「7月末完了」の目標を達成するために、大規模会場でできるだけ多くの人を接種させるためだ。

   しかし、「このやり方は住民目線に立っていない」と批判が多く、訪れる人はまばらだった。北海道新聞記者が取材した、札幌市内に住む97歳の女性はこう憤った。

「私は、家の中を歩くのもやっとですから、一人では(大規模接種会場に行くのは)無理です」

   愛知県でもショックな状態があった。5月24日に愛知県が県営名古屋空港のターミナルビルに大規模接種会場を設置した。地元の小牧市を中心に4000人分の予約枠を用意したが、なんと、2日後の26日になっても申し込みはたった47人(1.7%)にとどまったのだ。

   しかし、地元メディアの名古屋テレビ(6月7日付)は「大規模接種会場埋まらなくても『ネガティブなことじゃない』 愛知の接種率は大都市ではトップクラス」と、妙に明るく前向きにこう報道するのだった――。

   《愛知県の大規模接種会場での予約にかなり空きがでています。なぜ空きが出ているか、その事情を取材しました。県営名古屋空港では7日から小牧市民への接種が始まりました。

接種した人「ちょっと安心しました」「早い時期に接種を受けたかった。かかる前に予防接種したいと思った」

   進むワクチン接種。一方で予約の枠に空きも出ているといいます。

小牧市接種担当・永井政栄さん「市内でも予約が十分に取れる状況であったことから、空港までお越しいただいて接種することを希望される方が少なかったのかなと思っています」

   小牧市は、接種券の発送日を1、2歳刻みで年齢ごとに細かく変えることで予約の受付が一度に集中しないようにしました。これにより、スムーズに予約がとれるため、大規模接種会場よりもかかりつけ医を選ぶ人が多いといいます。

小牧市民「すぐに予約ができました。かかりつけ医にやってもらったほうがいいと思った」
小牧市接種担当・永井政栄さん「予約の枠にキャンセルが出た場合、保育士など、順序を決めて受けていただく仕組みを作っていますので、そういった方々にも接種をしていただきながら進めていきたい」》

   つまり、もともと大規模接種会場はかかりつけ医がとれない人のための「安全弁」であり、余った分は必要な人に回すシステムができているから、まったく気にしないというわけだった。

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