2021年 7月 26日 (月)

万年ヒラ社員の年上部下に自己完結できる仕事を任せる〈前編〉【第7回】(前川孝雄)

新規入会で5,000円相当の楽天ポイントプレゼント!

   パワハラやセクハラなどハラスメント防止の法整備が進んでいますが、企業では貴重な人材の採用・定着・育成のためにこそ、ハラスメントが起きにくい組織風土創りが求められます。

   多くの上司層は悪気がないにも関わらずハラスメント・リスクを冒しがちです。またハラスメント・リスクを恐れて部下とのコミュニケーションが希薄になる職場も増えつつあります。こうした背景を踏まえて、本連載では管理職や経営者など上司層に向けてハラスメントを予防する上司力について解説します。

   「ハラスメントが起きにくい職場を創る」シリーズの第7回と8回では、仕事の付与やコミュニケーションが難しい年上部下への対応CASEから考えましょう。

  • 年下上司 VS 年上部下、どうなる……(写真はイメージ)
    年下上司 VS 年上部下、どうなる……(写真はイメージ)
  • 年下上司 VS 年上部下、どうなる……(写真はイメージ)

年上部下を「なんとか丸く収めたい」それが......

◆ CASE 「会議やミーティングへの出席は不要!?」
【上司】「先日お伝えしたとおり、Aさんには今後、競合サービスについて情報収集する仕事をお願いします。方法はお任せしますが、月間スケジュールは事前に提出してください。」
【Aさん】「ではまず、どんな情報が必要か、チームメンバーと関係部署の意見も聴きたいのですが...」
【上司】「そんな必要はないですよ。最もベテランなんですから、まずは自分でできる方法を考えてください」
【Aさん】「しかし、いま何が求められているかがわからないと、作業もムダになるので...」
【上司】「いや、あまり難しく考えないでくださいよ。Aさん一人で完結してもらえれば十分です。みんな忙しいので、互いのロスは省きましょう。どうしても困ったら、私に言ってください。それから仕事に集中してもらいたいので、チームミーティングへの出席も不要です。そのほうが、お互いに無用な気遣いなしでいいでしょう。とにかく自分の仕事に集中してください」
【Aさん】「はあ...?(...窓際で、誰とも話すなということか!...)」

《解説》
   上司であるあなたの下に着任したAさんは、50代後半のいわゆる「年上部下」です。いくつかの部署で経験を積んできましたが、人事評価は芳しくなく、管理職登用には至りませんでした。
   前部署の直属上司の話では、職務意欲もスキルも低く任せられる仕事がないうえに、何かと同僚に相談を持ち掛けることでチームの生産性向上にブレーキをかけがちで、手に余っていたとのこと。噂を聞いた他の部下たちも戦々恐々です。
   上司のあなたは何とか丸く収めようと、新たな仕事を指示しましたが...。

前川 孝雄(まえかわ・たかお)
前川 孝雄(まえかわ・たかお)
株式会社FeelWorks代表取締役
青山学院大学兼任講師、情報経営イノベーション専門職大学客員教授

人を育て活かす「上司力」提唱の第一人者。(株)リクルートを経て、2008年に管理職・リーダー育成・研修企業㈱FeelWorks創業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、「上司力研修」「50代からの働き方研修」「eラーニング・上司と部下が一緒に学ぶ パワハラ予防講座」などで、400社以上を支援。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年(株)働きがい創造研究所設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授、一般社団法人 企業研究会 研究協力委員、ウーマンエンパワー賛同企業 審査員なども兼職。連載や講演活動も多数。
著書は『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)、『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『コロナ氷河期』(扶桑社)等33冊。最新刊は『50歳からの幸せな独立戦略』(PHP研究所)及び『本物の「上司力」』(大和出版)
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト

注目情報

PR
コラムざんまい
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中