2021年 9月 21日 (火)

えっ、G7でクラスター!? 英コーンウォールでサミット後にコロナ陽性急増(井津川倫子)

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   いよいよ東京五輪・パラリンピックの開幕日が迫ってきました。パンデミックの最中に開催を強行しようとする関係者たち。参加する選手やスタッフの安全は確約できるのか、感染の爆発的な拡大を招くのではないかといった不安が広がるなか、心配なニュースが飛び込んできました。

   先進7か国首脳会議(G7サミット)の開催地だった英コーンウォールで、急激に新型コロナウイルスの感染が増えているというのです! サミットの影響だと断定するのは「too early」(時期尚早)とのことですが、果たして、東京五輪への影響は?

  • G7関係者が宿泊したホテルでクラスターが発生!?
    G7関係者が宿泊したホテルでクラスターが発生!?
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サミット関係者宿泊のホテルやレストランが次々コロナ閉鎖!

   イギリス南西部の風光明媚な観光地、コーンウォールで開催された先進7か国首脳会議。2年ぶりの対面開催が成功裏に終わったと思いきや、閉会後に現地でコロナ感染が急増して、衝撃が広がっています。

   現地メディアによると、政府代表団が使用していたホテルで、従業員数人が新型コロナウイルスに陽性反応を示して閉鎖されたとのこと。他にも、警備関係者やメディアが宿泊していたホテルや、サミット会場近隣のレストランなどで次々と陽性者が出ているようです。

There have been localised outbreaks in St Ives and Falmouth where the summit of world leaders was staged
(サミットで各国首脳が滞在したセントアイビスとファルマス地域限定で、コロナ感染が爆発的に増えている:英紙インディペンデント)

   報道によると、サミット開催のために、首脳や政府団、メディアらが各国から訪れただけでなく、5500人の警官がイギリス全土から駆り出されて警備にあたるなど、現地では一時的な「人口増」が発生していたとのこと。

   さらに、これらのスタッフはサミット開催の2週間ほど前から現地入りしていたことから、現時点での感染者増は「サミット準備組」によるものだと指摘されています。

Several restaurants have been forced to close in the Cornish resort surge in coronavirus cases thought to be linked to G7 summit
(G7サミットと関係していると考えられるコロナ感染拡大で、コーンウォール地区のいくつかのレストランが閉鎖に追い込まれている:メディア)

   今回は、高齢のエリザベス女王や米国のバイデン大統領らが出席したこともあり、相当厳しい感染対策をしていたはずです。それでも、サミット後に感染が急増するとは......。新型コロナの恐ろしさを改めて痛感させられます。

   ちなみに、現地でサミット報道に携わった産経新聞社の記者は、「あんなに厳しい感染対策をしていたのに感染が広がるとは......」「新型コロナ対策を徹底しても、感染への不安は消えないと実感した」と伝えていました。

「コロナ禍で家にいた人々」はテレビにクギ付け!

   サミット開催地での急激なコロナ感染増に、英BBC放送は、「Too early for G7-related cases」(G7と結びつけるのは時期尚早だ)とする専門記者の分析を掲載していますが、英国が発表している地域毎の新型コロナ陽性数を比較しても、コーンウォール地区での「surge」(急増)は群を抜いているようです。

   この地区はもともと陽性数が少なく、比較する値が低かったこともありますが、それでもサミット開催直前の1週間で「968%増」という報告が速報で流れました。確かに、まだ「時期尚早」かもしれませんが、これからサミット開催期間中の検査数を反映した数値が公表されると、サミットとの「因果関係」が明確になることでしょう。

   こんななか、開催が迫る東京五輪・パラリンピックについて、米NBCテレビの幹部が「史上最高の利益が期待できる」と驚きの発言をしたと、米メディアが相次いで報じました。

Tokyo Olympics may be most profitable ever despite coronavirus pandemic
(コロナパンデミックにかかわらず、東京五輪は史上最高の利益を出しそうだ)

   IOC(国際オリンピック委員会)に総額1兆円を超える巨額な放映権料を払うとされている米テレビネットワークNBCのジェフ・シェルCEOが、投資家向けのオンライン会議で放ったとされるこの発言。

   「視聴率次第になる」としながらも、「これまでの五輪報道で最も利益をもたらすかもしれない」と予測している背景には、「コロナ禍で、(1年以上)家にいた人々」たちが、アスリートの活躍にこれまで以上に注目するだろう、という読みがあるそうです。

   この発言を報じたロサンゼルスタイムズ紙は、「パンデミックの真っ只中に何千人もの世界のアスリートと群衆を集める」イベントの安全性に疑念を示しつつ、「NBCユニバーサルにとって五輪は、大規模な金儲けのイベントとして重要な瞬間なのだ」と、痛烈に批判していました。

   関係者にとって、「東京五輪はぼろ儲け」でやめられないのでしょうか。

   英サミット開催地での感染拡大が、東京五輪開催後の日本姿にならないことを願うのみです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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