2024年 4月 20日 (土)

東京五輪水際対策「お先真っ暗!」日本を甘く見る英国、「差別だ」と猛抗議するインド(2)

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まだ始まってもいないのにズルばかりするのか

東京五輪はどうなる(イメージ)
東京五輪はどうなる(イメージ)

   ネット上では、特に英国に日本が「甘い措置」を取りそうなことに心配の声があがっている。

   EU・国際関係の研究者で編集者の今井佐緒里さんはこう指摘する。

「英国選手らにはファイザーが無償でワクチンを提供してくれる。それは結構だが、一つ疑問がある。イングランド公衆衛生庁の発表によると、2回目接種から2週間たった時点の有効性は、アルファ型(英国株変異株)に対して92%、デルタ型(インド型)株に対して79%だという。つまり、アルファ型は8%、デルタ株は21%に効果がないということだ。ひとたびデルタ株が選手村などで発生すれば、選手らの受け入れが9万人なら1万8900人が危険にさらされる。ウイルスは国籍を選んで襲わない。確かに英国の来日前の管理には、一定の信用がおける。世界にはコロナ患者数どころか、正確な人口数すら把握していない国も多く、そういう所からも来日する。でも英国だけを特別扱いするのは、国籍による選手差別につながるものだ」

   他にもこんな声が。

「全豪テニスでも最初は14日の隔離だった話が6日に? それだけでも約束が違うのに隔離回避って、アリですか。このイギリスの働きかけを認めたら他の国にも同じ対応をしなければならなくなる。こうやってなし崩しになって、バブル方式も穴だらけになっていくのでは」
「つい最近イギリスより帰国し、政府指定ホテルで6日間の完全隔離を終えました。けっこうつらいですが仕方ありません、ルールですから。ワクチン2回接種済み、昨年春から3か月に1度PCR検査してすべて陰性。今回も日本政府の指示通り10日間のうちに4回も検査しすべて陰性。それでも周りの方の大切な命を守るため、2週間の自主隔離中です。例外は認めるべきではありません。どこの国の誰だろうと、皆同じルールで入国すべきです」
「入国後の監禁に近い隔離措置も欧米人の価値観では受け入れられず反発を生むでしょう。さまざまな価値観の人々を多様な国から何万人と入国させて全員が徹底してルールを守るとは思えないし、管理も隅々まで行きわたるとは思えない。東京五輪がきっかけで世界中にウイルスがばら撒かれる事態になるでしょう」
「単一競技の国際大会では、厳格に14日間の隔離を必須としているものが多いです。トップアスリートもそのスタッフも、みんなその規則に従って参加していました。ほとんどが欧米の選手です。欧米人が隔離を受け入れられないのではなく、日本の対策が舐められているのです」

   最後にこんな声を紹介したい。

「あーあ。まだ始まってもいないのに、もうイレギュラーを許してもらおう、許そうとしている...ですか。これを認めたら、各国右にならえになるでしょう。組織委員会が言っているバブル方式やらGPSの管理やら罰則やら、そんなものは絵に描いた餅。日本人の人流もコントロールできていないのに、海外から一斉にやってくる9万人を管理などできるわけがありません。観客1万人という上限も、IOC関係者やスポンサーの特別枠というイレギュラーを認めちゃいましたものね。説得力がないな」

(福田和郎)

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