2024年 4月 24日 (水)

30歳で「年収1000万円」のリアルな働き方は? 野村総合研究所、みずほ証券、伊藤忠商事、三菱重工業、第一生命保険ら若手の声

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三菱商事「海外駐在だと年収が2倍になるイメージ」

(2)金融系専門職(投資銀行部門のアナリストなど)

   企業の資金調達支援やM&Aのアドバイザリーなどを行う投資銀行部門は、金融機関の中でも高待遇である一方、激務であることも知られている。

■アナリスト、SMBC日興証券、男性
「若手の頃は住宅補助が75%出るのが非常にありがたかった。しかし、6~7年目で多くの人が昇格するが、昇格すると住宅補助が出なくなるうえ、みなし残業となる。そのため、残業の多い部署の人や、既婚で住宅補助をたくさんもらっていた人の場合、昇格前の給料水準に戻るまでに数年を要することになる。ただ、30歳までに年収1000万円を超えることができるため、同世代と比べれば給料はもらえている印象だ」

■アナリスト、バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ東京支店、女性
「1年目でもボーナスが400万円ぐらい出たと記憶しています。基本給約800万円+ボーナス400万円=年収1200万円でした。また、賃貸を法人契約にすると手取りが税金分浮くので、ほとんどの社員が利用していました」

■アソシエイト、みずほ証券、男性
「アナリストのうちは、基本給月27万5000円+残業代+ボーナス=年収600万円前後。また、借り上げ社宅制度が利用でき、家賃11万円くらいのマンションに月1万1000円で住むことができる。GIB(グローバル投資銀行部門)コースやGMK(グローバルマーケッツ部門)コースで入社した者は、アソシエイト昇格後に3~4年目から基本給とは別に毎月特別職務給が支給されるようになり、年収が1000万円前後となる。私が所属する部門は業績がよかったため、4年目で年収が1200万円を超えた。また、家賃補助は独身者で月5万円、既婚者で10万円ほど支給される」

■アナリスト、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、男性
「ベース+ボーナス。ベースは日本企業でいう給与であり、年功序列で横並びと思われる。ボーナスは賞与であり、評価によってかなり差がある。年次にもよるが、同じ役職でも5倍程度差があるといわれる。アナリスト(1~3年目):ベースは年収900~1000万円、アソシエイト(4~7年目):ベースは年収1500~2000万円、ヴァイスプレジデント(8~10年目):ベースは年収2000~3000万円」

(3)総合商社の営業職

   年功序列の年収カーブが色濃く残る日系企業の中でも、総合商社はかなりの高待遇で知られる。特に、海外駐在の場合は手厚い手当によって十分に年収1000万円を超えてしまう。

■伊藤忠商事、男性
「給料は日系企業の中ではかなりもらっているほうだ。大手商社間ではあまり差はないと思うが、30歳で年収1000万円を超える。海外駐在になると、住居・海外駐在手当などがつき、かなり手厚い。年功序列。30歳前後までは同期の間に差は付かないが、その後大きく差がつく」

■三井物産、男性
「ストレートに23歳で入社すれば、20代での年収1000万円は確実。管理職になる入社10年目までは毎年昇格し、少なくても年収1300~1500万円までは誰しもが届く。年収の中でボーナスの占める割合が大きい。人事制度が改定され、今後いかにメリハリがついた評価になるかは期待」

■三菱商事、男性
「28歳、額面年収は1200万円前後。海外駐在の場合、手取り年収が2倍になるイメージ。ボーナスの割合が非常に高く、管理職になると年収の半分以上がボーナスとなる。また、最速31歳くらいで管理職になると、年収はさらに上がっていく」

■住友商事、男性
「入社8年目。海外駐在であれば、海外手当+税金の会社負担により手取りで年収1250万円程度+家賃補助(月30万円)。国内勤務であれば、額面年収1200万円(ボーナス込み)といったところ。10年目まではほとんど同期の間で差がつかない」

(4)プラントエンジニア(海外駐在)

   石油や液化天然ガス(LNG)などの大規模プラント建設を技術力で支えるプラントエンジニア。海外赴任となった場合、商社同様のかなりの高待遇になるようだが、口コミからは激務であることがうかがえる。

■千代田化工建設、プロジェクトエンジニア、男性
「入社4年目、海外現場赴任、年収900~1000万円。海外赴任すると、多くの残業代および海外赴任手当が含まれるため、日本オフィス勤務時の2倍以上の年収になる」

■日揮グローバル、エンジニア、男性
「海外の現場に行けば20代でも年収1000万円は超える。お金を使う機会がないので、同年代の中では給与、貯金額はトップクラスに。しかし、その分残業が多く、プライベートは皆無である。そして、日本に帰国後は高い税金が待ち受けているため、5年目でも入社時より手取りの給与は低くなるケースも。日本での給与の低さに不満を持つ社員は多いように感じる」

■三菱重工業、エンジニア、男性
「新卒入社7年目。年収1000万円。海外勤務。働いた分だけもらえます。長時間残業だが、みなし残業はありません。ただ、拘束時間が長いため、休みがなかなかとれない。海外に行けば、その分手当がつくため、毎月ボーナスのような感じで給与がもらえる」

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