米国株が初の3万5000ドルに乗せる史上最高値を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大による景気の悪化懸念が薄れたことや、米長期金利の低下に歯止めがかかっていることで、急反発した。週明けの東京株式市場も、連休中の米国株の上昇を反映して2万8000円の回復が期待される。ドル円相場も、リスク回避のドル売りは後退しつつある。どうなる!?今週の株式・為替マーケット!東京株式市場 企業の決算発表がスタート日経平均株価予想レンジ:2万7000円~2万8200円2021年7月21日(水)終値 2万7548円00銭今週の東京株式市場の日経平均株価は、引き続き、上値の重い展開か。前週の日経平均株価は、大幅下落となった。新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大により、米国で景気の先行き懸念が強まったことで、米国株が急落した影響を受けた。ただ、米国株はその後、急反発したが、日経平均株価の反発は小幅なものにとどまった。今週の日経平均株価は、上値の重い展開が続きそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、東京オリンピック期間中に一段の感染拡大が懸念されていることに加え、デルタ株の感染拡大も悪材料となっている。ただ、東京株式市場が休場中に、米国株が上昇していることは好材料。いよいよ、企業の第2四半期(4~6月期)決算発表が始まる。徐々に取引は、個別株中心に移っていくだろう。東京外国為替市場 注目は27、28日のFOMCドル・円予想レンジ:1ドル=109円00銭~111円00銭2021年7月23日(金)終値 110円54銭今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。前週のドル円相場は、ドルが強含みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大により、米国経済の回復懸念が強まったことで、リスク回避の円買いが強まり、一時は1ドル=109円台前半までドル安・円高が進んだ。しかし、その警戒感が後退。米国株が反発、米長期金利が反転上昇したことから、リスク選好のドル買いにより、ドルは1ドル=110円台半ばまで上昇した。今週のドル円相場は、ドルは底堅い動きになりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大による米国景気の悪化懸念が薄れたことや、米長期金利の低下に歯止めがかかっていることで、リスク回避のドル売り・円買いは後退している。ただ、ドルが大きく上昇する材料もなく、レンジ内での取引が中心となりそうだ。注目は、27、28日のFOMC(米公開市場委員会)。経済指標は、国内では28日に5月の景気動向指数、日本銀行の金融政策決定会合の主な意見(7月15~16日分)、30日に6月の完全失業率と有効求人倍率、6月の鉱工業生産などが予定されている。海外では、26日に米国の6月の新築住宅販売、27日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、米国の6月耐久財受注、28日にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長会見、29日に米国の4~6月期GDP(国内総生産)速報値、30日に米国の6月の個人所得と個人消費支出などが予定されている。(鷲尾香一)
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