環境省のエアコン「サブスク」はシニア救済? ウラの狙いは......【馬医金満のマネー通信】

   こんにちは。馬医金満です。

   毎日暑い日が続き、もうエアコンなしでは過ごせません! そんなエアコンに関する気になるニュースがありました。

   環境省は、定額料金を支払い、一定期間サービスを利用できるサブスクリプション課金を取り入れることで、エアコンの普及策を検討していることを明らかにしました。

  • 環境省がエアコンのサブスクリプションを開始する!?(写真はイメージ)
    環境省がエアコンのサブスクリプションを開始する!?(写真はイメージ)
  • 環境省がエアコンのサブスクリプションを開始する!?(写真はイメージ)

コロナ禍の病床数確保を側面支援?

   環境省が検討しているサービスは、毎月一定料金を支払うことでエアコン本体の料金を支払うことなく、利用できるという内容です。電気料金は、利用者が使用分を負担するかたちなどが検討されているといいます。また分割払いによる購入と異なり、本体価格分を支払う前に利用を取りやめることも可能です。

   一つのモデルケースとしては、エアコンを新しく導入するのに約12万5000円(本体費用10万円+設置工事費用2万5000円)が必要となる場合、このサブスクを利用することで、本体費用を除いた設置工事費用約2万5000円のみに、初期費用を抑えられると説明しています。

   このような構想の裏には、熱中症による死亡者の多くを65歳以上が占めているという現実があります。具体的には、熱中症による死亡者が過去2年ともに高齢者の割合が8割を超えています。

   うがった見方をするとコロナ禍で病床も足りていなく、また昨今の医療費予算が取れなくなりつつある背景のもと、今回のサブスクリプション施策によって高齢者の病院通いを抑える考えがあるのかなと思っています。

   また投資する人としては、どの業界に関わってくるのかも慎重に考える必要があります。もちろんエアコン会社は儲かります。電機業界も儲かるでしょう。となると、この二つの業界の関連業者は注目銘柄になります。エアコンの、ある部品を独占的に取り扱っている会社があるかもしれません。

   一方で、落ち込む業界もあるのではないか、と思います。病院だったり、「冷えピタ」などの熱中症グッズのような商品を扱う業界が考えられます。この二つに注目すると、なかなか面白いように思います。

では、また!(馬医金満)

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