2024年 4月 25日 (木)

「LINEの呪縛」から解放されるか? 格安スマホを巻き込む携帯大手3社の挑戦にネットから「頑張れ」コール

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LINEを傘下にしたソフトバンクの立場が微妙だ

今回の「+メッセージ」のサービス拡大で、大手3社はLINEと対抗できるようになるだろうか。インターネットニュースメディアの「ITmedia Mobile」(9月4日付)は「MVNOに開放された『+メッセージ』 それでも課題は山積、打倒LINEは遠い?」が、こう報じる。
「『打倒LINE』ともささやかれた+メッセージだが、ユーザー数は7月に2500万を突破。SMSやMMS(マルチメディアメッセージングサービス)の進化版として、順調に規模を拡大しているように見える。一方で、対応端末や対応キャリア、サービス面などでは不満点も残る。サブブランドやMVNOへの提供でその1つが解決された格好だが、理想像にはまだ届いていない。+メッセージは、SMSやMMSを拡張したRCS(Rich Communication Service)の仕様にのっとり、アプリ上でメッセージや画像、位置情報などをやりとりできるのが特徴だ」
「本来のRCSには、飲食店の事前注文や航空券の予約、個人間送金、決済など、コミュニケーションから発展したさまざまなサービスを支えるプラットフォームとしての役割が期待されていたが、現状の+メッセージは非常にシンプルなメッセージのやりとりだけとどまっている。スーパーアプリ化するLINEなど、他のメッセンジャアプリに大きく後れを取っているといえそうだ」

   こうした技術上の遅れに加えて、新たな情勢の変化が問題だ、とITmedia Mobileは指摘する。

「また、+メッセージの提供を開始した2018年と現在では、市場環境に大きな違いがある。最大の競合であるLINEがソフトバンクの傘下に入ったためだ。既にRCSの『理想像』に近い機能を実現しているLINEが身内になったソフトバンクにとって、+メッセージを推進するモチベーションは薄くなっている。(大手3社の)足並みがそろっていない印象を受ける」

   そして、ITmedia Mobileはこう結ぶのだった。

「+メッセージと距離を置く楽天モバイルが徐々にユーザーを増やしているため、『分断』がさらに広がってしまう可能性もある。だからこそ、+メッセージをサブブランドやMVNOに開放する必要があったともいえる。サービス内容が現状のままだと、先行するLINEとの距離はますます遠のくばかりだ。少なくともアプリの改善や公式アカウントを開拓するペースは、今まで以上に上げていく必要がありそうだ」
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