2021年 10月 23日 (土)

「五輪がOKでも四輪二輪が許されないとは...」トヨタ社長のジョークあふれる政府批判のホントの狙いは?

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「五輪が許されても、四輪、二輪が許されないとは。不公平です」

   トヨタ自動車の豊田章男社長のユーモアあふれる発言に、SNS上では「座布団1枚あげて!」の声が上がっている。

   コロナ禍の中で東京五輪・パラリンピックを強行しながら、自動車レースの開催に次々と待ったをかける政府をチクリと刺した格好だ。

   しかし、発言のウラには、日本自動車工業会会長としての狙いが隠されているという。それは、いったい何か――。

  • 耐久レースに出る水素エンジン搭載のトヨタカローラ(公式サイトのトヨタイズムより)
    耐久レースに出る水素エンジン搭載のトヨタカローラ(公式サイトのトヨタイズムより)
  • 耐久レースに出る水素エンジン搭載のトヨタカローラ(公式サイトのトヨタイズムより)

「モータースポーツ選手も五輪選手と同じアスリート」

   トヨタ自動車の豊田章男社長の突然のビックリ発言を、共同通信(9月18日付)「豊田社長、五輪との不公平感ある 自動車車レース中止で」が、こう伝える。

   「トヨタ自動車の豊田章男社長は9月18日に三重県鈴鹿市内で開いた記者会見で、新型コロナウイルス流行の影響により日本で自動車レースの中止が相次いでいることに関して『五輪で許されても四輪や二輪は許されず、不公平と感じる』と述べた。日本自動車工業会会長として答えた。

   豊田氏はモータースポーツ選手も五輪選手と同じアスリートだと強調したうえで『モータースポーツの外国人選手がなかなか入国できない(状況がある)』と指摘した。自動車レースを巡っては10月に三重県(鈴鹿サーキット)で予定されていたF1シリーズの日本グランプリ(GP)が中止になった」

「五輪がよくて四輪、二輪はだめか」と発言したトヨタ自動車の豊田章男社長(9月18日の記者会見、公式サイトのトヨタイズムより)
「五輪がよくて四輪、二輪はだめか」と発言したトヨタ自動車の豊田章男社長(9月18日の記者会見、公式サイトのトヨタイズムより)

   この日、豊田章男社長は三重県の鈴鹿サーキットで開催されるスーパー耐久シリーズ第5戦に、水素エンジン搭載のトヨタカローラが参戦することに関連して記者会見を開いていた。その際、記者の1人から「国内で開催される自動車の世界選手権が軒並み中止になってしまったことについて、日本自動車工業会の会長としてどう思うか」と聞かれて、答えたのだった。

   四輪・二輪スポーツ界では、今秋開催される予定だったF1日本グランプリ(四輪、10月三重)、世界ラリー選手権(四輪、11月愛知・岐阜)、ツインクリンクもてぎMotoGP(二輪、10月栃木)、鈴鹿8時間耐久(二輪、11月三重)などが、コロナ禍によって中止に追い込まれた。豊田章男社長は、そのことが念頭にあったようだ。

   豊田社長と言えば、トヨタが東京五輪・パラリンピックの最高位スポンサー企業であるにもかかわらず、事前にさまざまな問題を起こした東京五輪に対しては批判的な態度が目立った。開幕直前には五輪関連の国内CMを見送ることを発表。豊田社長が開会式に出席しない方針を示して話題となっていた。

   J‐CASTニュース会社ウォッチ(2021年7月21日付)でも「『東京五輪開会式』財界首脳とスポンサー企業が軒並み欠席! トヨタ社長が『ダメ出し』した理由を直撃した」として報じた。

参考リンク:「『東京五輪開会式』財界首脳とスポンサー企業が軒並み欠席! トヨタ社長が『ダメ出し』した理由を直撃した」(2021年7月21日付)

   今回の豊田社長の発言については、SNS上で「スポンサーなのによく言った」「確かに不公平だ」と賛同の声が相次いだ。また、五輪と四輪、二輪を引っ掛けたコメントも「うまいこと言うね」「タイヤを1輪増やせば開催できる」と称賛の声もあがっている。

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