2024年 4月 27日 (土)

取引に自信! 同志社大 じっくり攻める早大は米ドル、明大は加ドル、一橋大はNZドルで越週(第19節)【FX大学対抗戦 Bグループ】

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   学生トレーダーが気にしている米国の「テーパリング」(量的緩和の縮小)は、2021年11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で決定する可能性が濃厚とされる。中国の不動産大手、恒大集団の債務問題と相まって目が離せない。

   早稲田大学のNAKAMURAさんは米ドルを注文、保有して、そのまま越週。明治大学の佐藤諒さんは、米ドル円からカナダドル円の取引ンチェンジ。こちらも保有して越週した。「私にとって、心臓に悪い1週間となりました」と漏らす、一橋大学のボンゴレさんはニュージーランドドルを買いポジションで、さらにメキシコペソも保有。いずれも、じっくり攻めるようだ。

   同志社大学のFOXさんが好調だ。「今までは熱くなってやり続けて、負けまくるということが多かったのですが、今週はそこで一度立ち止まり、修正することができました」と、スキャルピングが板についてきた。確かな手応えを感じているもよう。慶応義塾大学の2Gさんは、「守りに入ってしまい、なかなかトレードできなかった」と、様子見したことを猛省する。

引き続き米国のテーパリングに注目(早稲田大学 NAKAMURAさん)

   FX大学対抗戦をご覧のみなさま、こんにちは。早稲田大学3年のNAKAMURAです。

   前回(9月20日?24日)は弔事でお休みをいただいたので、まずはその週から振り返ります。取引は、米ドルの注文のみ行いましたが、現在に至るまでいまだ決済していません。

   9月22日には一大ビッグイベント、FOMC(米連邦公開市場委員会)、24日(金)にはFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言がありました。テーパリング(量的緩和の縮小)は、次回の11月のFOMCで決定する可能性が濃厚で、2022年の利上げ予想は18人中9人となりました。またパウエル議長は、中国の不動産大手、恒大集団の債務問題は中国固有の問題であり、物価見通しについては穏やかな上振れと評価しました。

   経済進展が続けば、テーパリングが早急に必要になる可能性もあり、2022年中頃のテーパリング終了が適切とみられています。資産購入のタイミングは利上げのタイミングに関するシグナルではないとされました。ここ2週間、米国債金利が上昇、株安の見られる日が続く中で、今回のFOMC後には発表直後に株価は若干上昇し、長期金利は若干低下しました。

   そして、米国政府の借金が規制の上限に達し、10月中に政府資金が底をつく恐れが出てきました。株価が不安定になり、国際金利は上昇する傾向にあります。規制の一時停止も可能ですが、前回の措置は7月に期限が到来しており、再度の措置を講ずるか議論となっています。

   米インフレについては一時的とみられていましたが、期待インフレも含め長期化しており、2022年は3%強(PCE総合)との見方が強いです。FRBの早期利上げがあれば、株価に逆風となります。雇用においては、人手不足の深刻化が進み、賃上げ加速、賃金インフレに繋がっています。また、材料不足も深刻であり、サプライチェーンの混乱は年明けまで続くとみられています。

   次週は、10月8日(金)に9月の雇用統計が発表されます。FRBのテーパリング議論を大きく左右する可能性もあり、注目していきたいです。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
経済回復のインフレに加え、原料不足の悪いインフレが世界を直撃しています。ただ、エネルギー不足であるところが大きく、コロナ同様に金融緩和でコントロールできる部分ではないため、今のところテーパリング(量的緩和の縮小)時期を変える材料ではなさそうです。
さて、バイデン米大統領は「国を救う手助けをするつもりがないなら、道を開けろ」と、債務上限問題で歩み寄らない野党・共和党に対し、演説で発言しましたが、膨大な財政出動を行い、債務上限問題を加速させた張本人ではないかと個人的にはクスッとしてしまう場面でした。
デッドラインは10月18日とみられていますが、共和党は12月まで一時的に上限を拡大する案を出しており、恐らくこれは合意される見通しのようです。

保有する通貨         米ドル
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月1日現在   98万9895円

早稲田大学 NAKAMURA
早稲田大学 NAKAMURA
早稲田大学法学部3年。株式投資クラブforwardに所属。経験不足で至らない点も多々あるかと思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです。初心者なりに試行錯誤してみますので、FXに触れたことのない方や、ぼくのようにほぼ初心者の方には親近感を持って読んでいただけると思います。よろしくお願いします!
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