年末に横行する「還付金詐欺」! 甘い口調でコロリと騙す詐欺師の声を警察庁が公開
2021年12月17日11時45分
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犯人「あなただけ特別に振り込みましょう」
犯人「全部で5万〇〇〇〇円となっています。しかし、困ったなあ。時間がないなあ。本日中に振り込みの手続きをしないといけないのですよ。もう間に合わないなあ」
佐々木さん「ええっ、間に合わない!?」
犯人「ちょっと上司に相談してきますね。しばらくお待ちください」
と言って犯人はいったん電話を切った。
もちろん、スルガ税務署などいう役所はなく、嘘っぱちである。しかし、佐々木さんは降ってわいた「お金の話」に飛びつき、頭が沸騰してしまった。「上司との話」がどうなるのか、ジリジリと電話を待ち続けた。
数分後、ルルルルルと待ち続けた電話が鳴った。
佐々木さん「はい、佐々木です!」
犯人「もしもし、先ほどのスルガ税務署の石田です。上司に相談したところ、今回は特別なことなので、振り込んでもいいということになりました。ただ、口外してもらっては困るのですよ。こちらにも多少、落ち度があったということで、特別に振り込むわけですから」
佐々木さん「はいはい、わかります。それでどうすればいいのですか」
犯人「佐々木さん、携帯電話とキャッシュカード持っていますか?」
佐々木さん「持っていますよ」
犯人「今すぐに近所の小林スーパーに行って、ATMから振り込みの手続きをしてもらえますか。スルガ税務署のフリーダイヤルの電話番号を申し上げますので、メモをして着いたらお電話を下さい。これはあくまで、特別のことなので、他の方に知られるとまずいのですよ。だから銀行のATMは使えないのです」
と、犯人はいったん電話を切ったのだった。